TOPに戻る

--- ゆうきりん ---



鉛姫  ★★★★★
 鉛姫

 著者: ゆうき りん

 ISBN: 4086117487
 発売年月: 1993/04
 本体価格:¥ 428

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
ファレス国の王女・マリアは、鉛色の瞳をもつことから、「鉛姫」とよばれ、人々に嫌われていた。
「私の縁談がまとまりました」
そんなマリアに結婚話が持ち上がった。 相手は遥か北の国の国王。 国王は年老いた人物で、これが十三度目の結婚だという噂だった。
しかし、実際にマリアの前に訪れたのは、同じ色の瞳をした、若い青年。
「私と結婚したら、『鉛夫婦』と言うわけですな」
喜ぶマリアだったが、この結婚には秘密があるようで…。

感想
恋愛話です。 独自の世界観での、お姫様の結婚がメイン。
前半は、結婚相手の国王に護衛されながら北の国に行くまでの話。 後半は、戦争で負けそうになり、神をよみがえらせる。 といった話になります。 

女神の指示によりめぐり合った二人は、愛し合うことも許されないのだけど、最後は神が命ずる運命に逆らって愛し合うようになる、という状況です。
純粋な恋愛話ですが、シリアスでマジメな雰囲気です。 
最終的に、まわりの人間はかなり死んでしまいますが、二人はハッピーエンドになります。 

単にラブラブの恋愛話ではなく、苦労や涙のある感動話なので、幅広い人が読める作品だと思います。

状況説明が多く、文字も詰まっているのですが、難しい言い回しや無駄に感じる文章は無いので、読むのに時間はかかりますがそれほど読み疲れません。
私の評価は、「高い評価」です。



氷の王  ★★★
 氷の王

 著者: ゆうき りん

 ISBN: 4086118068
 発売年月: 1993/12
 本体価格:¥ 428

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
雪の戦場で倒れたヴラムスは、 鉛色の瞳を持つ少女に傷を治してもらった。
「これで、あんたは永遠にあたしのもの」
傷を治した少女は人間ではなく、冬の女王・スゥノーリアだと名乗った。
ヴラムスはスゥノーリアの要望どうり町に連れて帰るのだが…。

感想
シリーズ第2巻です。
1巻の時代から見て1000年前の話です。 1巻と登場人物は違うのですが、女神などの話が繋がっています。
序盤は世間知らずの女神が人間の世界を楽しむ話、 後半は人間界を荒らす悪者が登場してスゥノーリアが戦いを決意するのですが、他の神の妨害などがあります。 最後は「愛で困難を乗り越える」といった話になります。

1巻に続き、すごく文字が詰まっていて、読むのが大変です。 難しい表現は無いのですが、前半は人物紹介や町の様子を書いたもので、さすがに文字が多いと読むのに疲れを感じました。 私としてはもっとセリフ多めが良いと思うのですが・・・
後半も、シンプルな話で話の展開は遅いのです。 しかし恋愛話がかなりシリアスで感動できる雰囲気になっています。女神と人間の恋話もそうですが、他にも義理の兄妹で駆け落ちする恋愛話もあり、 「愛」に関する部分はかなり力が入っていると思います。
話としては、人間の世界での戦いを終わらせ、神々の妨害も乗り越えた話の後、  最後は主人公が精霊になり、スゥノーリアとずっと一緒に生きるという展開になります。 これにより千年後の話に繋がることになります。

恋愛話ですが、シリアス&感動的なので幅広い人が読めると思います。
わかりやすく感動的な話ですが、前半が無駄に長かった+文字数が多めだったので、ちょっと評価を下げます。
私の評価は、「平均より少し上」です。



鉛姫〈3〉狩人姫  ★★★★★
 鉛姫〈3〉狩人姫

 著者: ゆうき りん

 ISBN: 4086118505
 発売年月: 1994/04
 本体価格:¥ 407

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
森に一人で暮らしている少女エリスのもとに、貴族風の男・ジークが尋ねてきた。
「あなたこそが、ファレスの正当な姫なれば」
エリスを姫として都に連れて行くのだが、貴族達の権力争いに巻き込まれて…。

感想
シリーズ3巻目です。
1,2巻よりさらに数百年後の話です。 一応、同じ世界の話ですが、この本だけでも理解できます。
序盤に、貧乏な狩人の生活話があり、 その後、都での新しい生活話。 後半は、貴族達の争いの話があります。

特に何かを成し遂げる話ではありません。 狩人から姫になったエリスの日常生活を描いたものです。 お茶会や舞踏会の場面が多かったです。
物語のメインである権力争いは平凡な話なのですが、恋愛話で数箇所すごく感動する場面がありました。 1,2巻でもよかったのですが、それに負けない感動シーンです。
特に、舞踏会でエリスが一人取り残されたとき、ジークが踊りに飛び入り参加する場面は感動しました。
最終的に、権力者達は争いを続けるのですが、良い人たちはそれぞれ恋人と結ばれてハッピーエンドになります。

あいかわらず文字量は多いのですが、ストーリー展開がゆっくりなので、読みやすいです。
いくつかある恋愛話だけしか印象に残っていませんが、ドラマのようにかなり感動的でした。
私の評価は、「平均より少し上」です。



めがねノこころ  ★★★
 めがねノこころ

 著者: ゆうき りん

 ISBN: 4840225486
 発売年月: 2003/12
 本体価格:¥ 620

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「おまえが狙われているってわけだ」
命を狙われていると聞かされた男子高校生・高幡瞳は、ボディーガードをするというメガネっ娘の少女と同居することになった。
半信半疑だった瞳だが、敵だと名乗るコスプレ少女が立ちはだかり…

感想
シリーズ1巻目です。 拳銃を持ったメガネっ娘の話です。
前半は、叔父から命を狙われていることを聞かされ、ロシィと同居を始める話です。 同じクラスにも転校してきて大騒ぎになります。 後半は、敵がやってきて銃撃戦になります。

ヒロイン・ロシィは、『眼鏡』を変えることで、いろいろな特技が使えるという少女です。 で、敵は『服』を着替えることで、いろいろな特技が使えるようになります。
同居・コスプレなど、一部の男性読者を狙った作品になっています。
ただ、完全なコメディではなく、シリアスな部分も多いです。 主人公や二人の少女は、それぞれ複雑な過去をもっていて、ときどき真面目な話になります。
意外と文字数も多いと感じました。
最終的に、敵の少女が改心して、二人の少女と仲良くなるという話です。 

設定の偏りすぎた作品だと思うのですが、好きな人は好きでしょう。
戦いがメインではなく、同居や学園生活のほうが長めの話です。
私の評価は、「平均より少し上」です。








TOPに戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送