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--- 結城光流 ---



異邦の影を探しだせ―少年陰陽師  ★★★★
 異邦の影を探しだせ―少年陰陽師

 著者: 結城 光流

 ISBN: 4044416036
 発売年月: 2001/12
 本体価格:¥ 460

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
無数の妖が歩き回る都、平安京。
そこで安倍晴明の孫・昌浩(13歳・半人前の陰陽師)は、街で起こった事件を調べることにした。
「ぬかるなよ、 晴明の孫」
「なんども言うけど孫言うなっ! わかったかっ、物の怪のもっくんっ!」
「そういうお前ももっくん言うな」

感想
平安京での妖怪退治の話です。
前半は、昌浩の都での生活と、街が被害が出始める話。 後半は、妖怪の調査と戦いがあります。

幼い少年が「がんばる」という話です。 雰囲気がとっても「やさしい」感じで好きになれます。 前半は昌浩の日常生活の話が多いのですが、物の怪のもっくんとボケツッコミをやっています。
戦いに関しては、あやふやな部分があります。 昌浩は「札」「呪文」を使うのですが、強そうな場面も多いのに、まだまだ半人前という評価になっています。 昌浩と晴明以外の陰陽師が登場してないので比べようがありませんが、これから成長もしていくという要素もありそうです。
最後は、晴明に助けてもらうという終わり方で盛り上がらなかったのですが、良い雰囲気は崩れていません。
一箇所が盛り上がる作品ではなく、全体的に好きになれる作品でした。

イラストもなかなか可愛い少年になっています。物の怪と共にがんばっている姿が微笑ましい作品です。
ただ、この雰囲気にしては文字が少し多めで、ときどき風景の説明などが入ることもありました。
私の評価は、「高めの評価」です。



闇の呪縛を打ち砕け―少年陰陽師  ★★★
 闇の呪縛を打ち砕け―少年陰陽師

 著者: 結城 光流

 ISBN: 4044416044
 発売年月: 2002/04
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
異国からやってきた妖怪達から都をまもるため、夜の見回りを続ける昌浩。
貴族の娘が妖怪に取り付かれたという話を聞いて、調査に向かうのだが…。
「やめろ、彰子を離せ!」
とうとう藤原道長の娘・彰子までさらわれてしまう。 昌浩は助け出すことができるか?

感想
シリーズ2巻目です。
前半は、日常生活がメインで、昌浩の過去の話も少しでてきます。 後半は、姫を助けるため敵がひそんでいる山に向かいます。

1巻に続き同じような展開が続きます。 雰囲気も相変わらず良いです。
前回登場した姫君がヒロインとして大きく登場するようになりました。 ちょっとボケていて夜に一人歩きするような無鉄砲な少女ですが、やはり昌浩と同じく微笑ましい性格です。
さらにさらに、今回は物の怪の「もっくん」に関する話もあります。 彼は安倍晴明に使える12神将のひとりなのですが、なぜ昌浩のそばにいるのかという話でシリアスな展開もあります。
最後に昌浩の活躍もあります。 興奮するというほどでもありませんが、少しカッコイイと感じさせてくれます。
笑い・恋愛・戦い のバランスが良い作品になったと思います。

ハッピーエンドですが、やはり少し説明文が入って読むのに時間がかかった感じがあります。 テンポも少し悪いのかな?
私の評価は、「高めの評価」です。



鏡の檻をつき破れ―少年陰陽師  ★★★★★
 鏡の檻をつき破れ―少年陰陽師

 著者: 結城 光流

 ISBN: 4044416052
 発売年月: 2002/07
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
再び狙われる彰子。 そして安倍晴明の結界に守られているはすの彼女が敵の呪縛にかかる。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
彰子の入内をきっかけに、敵の誘惑にゆれる昌浩と彰子。
決意をかためる昌浩だが、期限内に敵を倒して彰子を救うことができるのか…。

感想
シリーズ3巻目です。
前半は、前回の戦いの雑談、簡単な戦い、昌浩と彰子の会話などがあり、 中盤で彰子が襲われる話。 後半に昌浩が敵を探し出して倒す話があります。

ちょっと感動的な話になりました。 彰子が政略結婚させられる話になって、昌浩と彰子が悲しみにくれるという話になります
すごく良い流れです。 前半はいままでと同じような話なのですが、二人の会話などが後半部分を大きく盛り上げています。 2人とも子供なのに感動的な恋愛話だ…。 
昌浩は身分の違いを実感するのですが、それでも彰子のために戦うという展開です。 このあたりはずっと悲しい雰囲気が続きます。
最後は、政略結婚の話が急展開してハッピーエンドになってしまいます。 悲しい展開が一変しますが、不自然な終わり方でもないです。 私はハッピーエンドが好きなので、この終わり方が好きになれました。

戦いは印象に残ってないです、二人の恋愛話の印象が強い一冊です。
私の評価は、「高めの評価」です。



禍つ鎖を解き放て―少年陰陽師  ★★★★★
 禍つ鎖を解き放て―少年陰陽師

 著者: 結城 光流

 ISBN: 4044416087
 発売年月: 2002/10
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
先輩の敏次に嫌われてしまった昌浩。 同居することになった彰子に慰められるのだが、落ち込んでしまう…。
そんなとき昌浩の面倒をみてくれている藤原行成が怨霊に呪われる…。
「ほんとは、ふたりとも助けたい…!」
行成を助けようとして怨霊に取り付かれた敏次と戦うことになってしまうのだが…。

感想
シリーズ4巻目です。 はじめて陰陽師の先輩がでてきます。
前半は、陰陽寮で生活話があり、中盤から呪いの話がでてきて、最後に戦いになります。

今度は先輩に嫌われるのですが、実は理由があります。 それが学園物みたいな雰囲気を出しています
彰子の「ほのぼの話」もあり、明るい雰囲気になって楽しく読めると思います。 前巻とは雰囲気が全然違いますが、同じく面白いです。
先輩が出てきたことで、 昌浩が実はすごい力をもっているという事がハッキリしました。  
恋愛・戦い・ほのぼの会話・など、全体的にレベルの高い作品だと思います。

新たな敵の存在も感じさせて、これからも期待できます。 シリーズ4巻目ですが全然飽きてきません。
私の評価は、「高めの評価」です。









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