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--- 山門敬弘 ---



風の聖痕(スティグマ)  ★★★★
 風の聖痕(スティグマ)

 著者: 山門 敬弘

 ISBN: 4829114037
 発売年月: 2002/01
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
凄腕の<風術師>八神和麻が、4年ぶりに帰ってきた。 彼は<炎術師>の一族・神凪家に生まれながらも炎を操る力がなかったために追放されていたのだった。
そして和麻の帰国と同時に炎術師が惨殺されはじめる。 当然のように和麻が疑われるが…。

感想
精霊を操る一族の戦闘話です。 設定は現代の日本となっています。
和麻が帰国したところから、炎術師が殺され始め、炎術師と一族を追放された和麻の対立が始まります。 ですが最後に炎術師の”綾乃”と”煉”が和麻と協力をして、本当の敵である風術師を倒すことになります。
八神和麻が主人公の話で、炎術師や真犯人との対立の中、一歩も引かないのがメインの流れです。

かつて炎術師を追放された和麻が、最強の風術師になって帰ってきます。 そして炎術師を殺害していると疑われている和麻は、自分を追い出した父親との戦うことにもなり、その結果、勝ちます。 このあたりは読んでいて気分爽快な話でした。
”風術師”、”炎術師”、”精霊”などの設定は、ありきたりにも感じますが、単純でわかりやすく受け入れやすいと思います。 気になったのが、この話は多くの人間が死んでいっています。 登場人物たちは気にしていませんが、いいのか?
最終的に、炎術師と協力して本当の敵と戦うのもありきたりなのですが、盛り上がってなかなか面白かったです。

かなりレベルが高いと思います。
一応ハッピーエンドかな? 脇役はいっぱい死んでいるけど、名前もしらないような奴ばかりだから気にならないです。
私の評価は、「高めの評価」です。



風の聖痕(スティグマ)〈2〉魂の値段  ★★★
 風の聖痕(スティグマ)〈2〉魂の値段

 著者: 山門 敬弘

 ISBN: 4829114479
 発売年月: 2002/07
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
<炎術師>の一員である大神操は、風牙衆との戦いで命を落とした兄の仇だとして、宴の席で和麻を襲った。 当然無事だった和麻だが操に対して何も罰を与えようとしなかった。 和麻の態度を不審に思う綾乃だが、 和麻を殺すために操がとんでもない行動にでるとは思いもしなかった。

感想
第2巻です。 前巻の話で、兄を失った操が和麻を狙う話です。(やつあたりです。)
大半が操と和麻のやりとりですが、終わり近くで、操を裏で操る敵が登場します。

メインのストーリーですが、シリアスというか”悲しい”話になってしまいました。 悪党との戦いではなく、かわいそうな女の子との戦いです。 また、戦闘も1巻よりも盛り上がりが小さいです。 良く考えたら、1巻でいきなり最強の技を使ってしまったのが問題あったのかもしれません。  
というわけで、一巻の”父親を倒す”と比べて、ストーリーとしては評価を下げています
しかし部分的に面白いものはありました。綾乃が”操”や”霧香”などを見て暴れ回っているところとか、かわいい少年・煉くんが登場する場面とかです。 どれもギャグの方向性をもった明るい場面ばかりですが…。
”風術師”や”炎術師”といった設定の良さは、相変わらず受け入れやすい設定なので、物語の面白さを、何とか良いものに保っていると思います。

文章的には読みやすいです。 しかし相変わらず脇役や一般人は多く死んでいます…。 特に和麻が操を野放しにしたのが問題ありだと思います。 さわやかに終わっていますが、本当にそれで良かったのか?
私の評価は、「平均より少し上くらい」です。



風の聖痕(スティグマ)〈3〉月下の告白  ★★★
 風の聖痕(スティグマ)〈3〉月下の告白

 著者: 山門 敬弘

 ISBN: 4829114940
 発売年月: 2003/02
 本体価格:¥ 609

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
神凪煉は公園で出合った女の子・あゆみに一目ぼれをした。 2人で夜の浜辺にきたのだが、そこで煉は、あゆみが富士山の噴火を抑えるために地術師の一族が造りだした<生贄>だということを知らされる。
彼女が生贄にされなければ関東は壊滅する。 それを聞いた煉は何もできずに、あゆみを帰らせてしまったが…。

感想
第3巻です。 かわいい少年の切ない恋愛話になってます。
最初は、生贄にされる”あゆみ”を助けられずに落ち込む煉ですが、 後半はあゆみを助けるために立ち上がります。 それで生贄から助けることはできるのですが、 最後は悲しい別れがあります。 和麻と綾乃は今回はサポート役になってます。

今回は煉くんの話ですが、2巻に続きかわいそうな女の子がでてきます。 
その女の子との 恋愛話ですが、”あゆみ”の性格がはっきりしないので、イマイチなストーリーでした。 そのうえ大きな戦いがワンパターンになっているので盛り上がることなく、全体的にダラダラした作品でしています。 良い場面も少しはありましたが、ちょっと物足りないです。 
1巻は戦闘も盛り上がって良い作品だったのに、残念ながら3巻で早くも飽きてきました。 とはいえ読みやすく悪くない作品です。そのため低い評価をつけるほどではないのですが、このままダラダラと続いていくのでしょうか?・・・。
一巻が良かっただけに厳しい感想を書いてしまいました。 やっぱり一巻で最強の技を使ったのが問題あったのかも…。

あいかわらず読みやすい作品です。ハッピーエンドとは言い切れないですが、悲しくも良い話という方向にもっていっています。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。








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