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魂守記―頭蓋骨は秋空を見上げる
著者: 渡瀬 桂子
ISBN: 4086147742
発売年月: 2000/10
本体価格:¥ 500
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
「魂守(たまもり)」の血を引く高校生・風見恭一。 霊が苦手な彼は「霊を鎮める」という家業の仕事をしないで、守と共に静かに暮らしていた。
そんなある日、3年前に殺人事件が起こった蛇坂のガードレール下から助けを求める声を聞いた。 恭一は声に向かって手を伸ばしたのだが…。
感想
「魂を導く血筋」を持った高校生少年の話です。 霊に関する仕事はしていないのですが、3年前に起こった事件に関係することになり、 霊や命について考えるようになります。 その後、クラスメイトの女の子が近いうちに死ぬことを知ってしまい、 助けられないかと行動します。
霊に関する話ですが、悪霊と戦うわけではありません。 この話では殺人犯と戦いがありますが、 それもメインの内容ではありません。
話の流れとしては、特別な力がある恭一の私生活や学園生活を、のんびりと描いた作品です。 恭一は両親を失っているという話が語られたり、 成仏できない霊につきあって家族に会いに行ったりと、 「生きること死ぬこと」を題材とした「いい話」です。
少年の日常生活や日常会話などが多めだと感じました。 それらの行動の中で「しんみり」させる話です。
ハッピーエンドです。 最後は明るく終わりますが、 そこまでは、まじめで少し暗い話です。
よみにくいわけでは無いですが、展開が遅いため読むのに疲れた…。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。
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