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--- 嬉野秋彦 ---



世間知らずと盗賊団―レオン東遊記〈1〉  ★★
 世間知らずと盗賊団―レオン東遊記〈1〉

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4044178046
 発売年月: 1997/02
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
豪商カルバリーニ家の次男・レオンは、兄と姉に過保護に育てられ、幼馴染のソフィアとの婚約も勝手に決められてしまった。 
それに反発したレオンは家出をすることにしたのだが、 「蛇を連れた美女」や、「自称天才魔術師」に出会い、さらに盗賊団が起こした事件にまきこまれてしまう…。

感想
お坊ちゃんの家出話です。
実家から追っ手がかかっている旅ですが、 立ち寄った町では盗賊団の起こした事件のため町が封鎖されてしまいます。 そこで変な人たちにと一緒になり、さらに盗賊と市長の争いにまきこまれ、大変な騒動に…。
優柔不断なお坊ちゃまですが、自分のために守ろうとしてくれた人を助けようとダムダム(ロボットみたいな魔法道具)を使うことを決心します。 街中でのロボット対決がメインだと思います。

魔法やロボット(?)がでてくる話でなかなか面白そうですが、 目的が「家出」というのが盛り上がらないです。 さらに個性的な登場人物が何人かでてきて争いになりますが、 絶対的な悪という存在がいないため、倒すことが目標にもならず、 話の展開に期待する気持ちがでてきませんでした
戦いの結果、市長が損することになるのですが、市長はただの小悪党だったので、この結末はあまり気持ちが良い話ではありません…。 
世界観には期待できるのですが、 ストーリーは何がやりたいのかわからずイマイチです。 家出話は続きますが、家出だけが続いても…。

長めの文章があり、ちょっと文字が多めかもしれません。 ロボット対決も印象に残るものでなく、その間に交わされる会話のほうが前面にでています。
私の評価は、「平均より少し下」です。



箱入り娘とエセ騎士団―レオン東遊記〈2〉  ★★★
 箱入り娘とエセ騎士団―レオン東遊記〈2〉

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4044178054
 発売年月: 1997/07
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「だって、そう感じるんですもの。 レオンは絶対にこちらの方角にいるって」
家出をしたレオンを追いかけて、婚約者のソフィアが旅に出た。  赤い糸のおかげ(?)でレオンがいる町にたどり着いたソフィアと侍女の2人だが、 世間知らずのお嬢様は、悪徳の女神を信望する盗賊集団にさらわれてしまった。 それを知ったレオンはしかたなくソフィアを助けることに…。

感想
シリーズ2巻目です。
前半は、新しい町での軽いトラブル話とお嬢様がさらわれる話、 後半は、レオン達が盗賊たちのアジトに乗り込みロボット戦になる話です。

雰囲気は、一巻よりもロボット(?)戦が分かりやすくなりました。 速さがメインのロボット、力自慢で斧を使うロボット、魔法を使うロボット、 など、 それぞれの個性がハッキリして、受け入れやすいです。 
ありがちと言えばそれまでかもしれませんが、 家出したお坊ちゃまが強くなっていく話ですね。 一巻よりも明確になってきました。 盗賊のアジトでソフィアを助け出したところで、「レオン、ちょっと見ない間に、背が伸びたみたい」 という会話をしています。そんな展開の話です。 他にもレオンが魔法を使えるようになったし、さらに敵の話からするとレオンには特別な何かがあるそうです。
弱気のお坊ちゃま & 世間知らずのお嬢様 コンビが面白くなりました。 お金持ちの子供二人が旅先でボケた会話をします。
最終的に、ソフィアを助け出すことになるのですが、 結婚がいやなレオンは、黙って次の町に旅立ちます。

説明を書いていると、低年齢向けのように見えますが、雰囲気はそれほど軽いわけではありません。 それに説明が細かくて文字は多めです。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



嘘つき聖者と暗黒教団―レオン東遊記〈3〉  ★★
 嘘つき聖者と暗黒教団―レオン東遊記〈3〉

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4044178070
 発売年月: 1997/11
 本体価格:¥ 567

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
北の城塞都市にやってきたレオン達だが、そこでレオンがさらわれ、ソフィアが眠り病にかかってしまう。  眠り病を唯一治せるという宗教団体を調べるのだが、 裏では恐ろしい計画が進行していた。

感想
シリーズ完結編です。
2巻で登場した悪者が再び現れ、世界を滅ぼすために神を呼び出そうとします。 レオン達は神を呼び出すために必要な石の巨人を止めようと、戦いを挑みます。

2巻まで伏線がほとんど無かったのに、いきなり話が大きくなりました。 話としては世界の運命をかけたロボット戦です。 「人間なんて滅べばいい」という敵がでてきて、傷つき倒されそうになるのですが、「お前だけは許さないぞ」みたいな熱い戦い状態になります。
前半は、町の中で眠り病についての話があるだけです。 ギャグがあるわけでもなく、普通の会話で、内容が2巻までと変わりません。 ソフィアも眠り病になりますが、特に重要な話ではないと思います。
後半の戦いは、「巨人」や「最強の魔法使い」があらわれるのですが、いきなりの展開に、私の気持ちはついていけませんでした。 だって、レオンって家出の途中でこの町に立ち寄っただけなのに、なんで世界をかけた戦いになるんだ!
しかし戦い自体は悪くありませんでした。 最強の敵が現れ、仲間が次々と倒されていくなかで、レオンの魔法の才能が発揮されて大逆転します。 ありきたりかもしれませんが…。

シリーズ3冊での感想です。
家出がメインの話ですが、別の目的が欲しかったです。 3巻目の最後でいきなり話を大きくされても…。 それと2巻目でソフィアがでてきて能天気なカップルが面白くなったと思ったのに、3巻ではソフィア寝てるだけ。 良く考えたら、そのシリーズのヒロインは誰だったのかよくわかりません。
魔法+ロボット戦というのは悪くなかったと思うのですが、 なんとなくストーリーに疑問が残ります。 世界観はかなり面白かったのに・・・。

眠り病の話が長かったり、 戦いの最中にえらく「説明的なセリフ」が続いたりします。 わかりやすいのですが、テンポが悪く、読み疲れるかもしれません。
私の評価は、「平均より少し下」です。



砂漠の銀星胡蝶  ★★★★
 砂漠の銀星胡蝶 〜ホルスマスター1〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711131(旧4757201230)
 発売年月: 2004/02
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
最高の「ホルス」を持つ剣士・アルハイムは、最愛の妹ディミトリアスと共に旅の途中で一つの街に立ち寄った。
「手配書?」
領主に狙われたアルハイムは、しかたなく市民と協力してクーデターを起こすことになるのだが、
そこに現れたお騒がせ格闘家プルプリッサの行動によって、ピンチに陥ってしまう。

感想
シリーズ1巻目です。 魔法がある世界での戦い話です。
メインの登場人物は、「七星剣士団」という7人の剣士が治める国に狙われている兄妹と、偶然であった格闘家の少女です。
とある町で戦いに巻き込まれます。

独特な世界観で、個性的な登場人物達です。 この巻では「旅の途中」としか目的が判明していないのですが、内容の濃い話になっています。
一番重要なのは、「ホルス」という武器。 戦闘時に少し変形し、魔法を使うためには絶対必要なものです。 主人公アルハイムは巨大な剣をもっていますし、プルプリッサは腕に装着するような籠手をもっています。 武器の形態も個性ある上に、魔法も加わって面白く感じました。 まだまだ発展の余地も有ります。
話を面白くしている登場人物の個性の強さは説明しにくいです。 最終的に、領主を倒すだけの話なのですが、会話だけのシーンでも独特な面白さが感じられます。

敵の屋敷に侵入したり、逃げ出したり、特別なことはしていませんが、激しい展開です。
文字数は少し多いですが、読みやすくハッピーエンドになります。
私の評価は、「平均より少し上」です。



ホルス・マスター 2 (2)  ★★★★
 白魔の微笑み 〜ホルスマスター2〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711166(旧4757202377)
 発売年月: 2004/02
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
旅を続ける剣士アルハイムと、妹ディミトリアス。 さらに2人についてきた格闘家プルプリッサ。
「実は人を探している、刀鍛冶で…」
新しいホルスを求めてやってきた3人だが、そこはアルハイムに賞金をかけている「七星剣士団」の一人・破壊王ゴーベルグが治める街だった。
そこで新しい剣を巡って争いが始まる。 さらに謎の人物も現れて…。

感想
シリーズ2巻目です。
新たな街でも前巻と同じような戦いに巻き込まれます。 剣を手に入れるのが目的なのですが、ゴーベルグも同じ目的をもっていて、戦いになっていきます。

街での潜伏生活や、チンピラとの戦い話などが長い作品ですが、全体的にレベルの高い作品です。
登場人物の個性が好評かなのは変わりないのですが、さらにこの巻では敵である「七星剣士団」の人間達の性格も判明します。 全員が独特で分かりやすい人物なので、これから先に主人公達とどうかかわってくるのかが期待できます。
無愛想で自分勝手なアルハイムの行動は読んでいて気持ちのスッキリする話でした。

話は全然始まったばかりで盛り上がるシーンがあったわけでもないのですが、早く次の巻を読みたくなる作品です。
私の評価は、「平均より少し上」です。



天才の条件 ホルス・マスターIII (3)  ★★★★
 天才の条件 〜ホルスマスター3〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711239(旧4757203683)
 発売年月: 2003/09
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
旅の途中に立ち寄った町に、新剣王アナベルがいた。
「勝負よ、アナベル!」
同じ流派の人間が剣王になったことが許せないプルプリッサは、アナベルに戦いを挑む。
その戦いを利用しようとする人間達も現れて…。

感想
シリーズ3巻目です。
今回のメインはアルハイムといっしょにいるプルプリッサです。 前半はアナベルに負ける話。 後半はアルハイムに特訓をしてもらって再戦をします。 そこでアナベルを暗殺しようとする勢力が現れます。

女格闘家の激しい戦いです。  かっこいいです。 アルハイムの戦いとは違う雰囲気です。
今回も戦い自体は長くないのですが、アナベルが剣王になった話や、アナベルとプルプリッサが同じ流派という話などがあって、結局1冊になっています。
別に内容が薄いとは思いません、会話なども面白かったり、戦いに関する意味のある話だったりして、最後まで面白かったです。
しかし、3巻が終わってもストーリーが全然始まってもいません。 1,2巻と同じく剣王と戦うだけでした。

強い女どうしの戦いは面白いです。 文字数は多いですが、読みやすくハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



ホルス・マスター 4 (4)  ★★★
 目醒めの詩 〜ホルスマスター4〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711255(旧4757204736)
 発売年月: 2004/02
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
旅の途中に小さな国に立ち寄ったアルハイム達。 そこで3人の剣王が攻め込んでくることを聞かされる。
「この国に雇われてもいい」
素顔を隠す傭兵・ベルタルダに興味をもったアルハイムは、戦いに協力することにした。
しかし、スパイによって王女とアルハイムの妹・ディミトリアスが連れ去られてしまう。

感想
シリーズ4巻目です。 この戦いは5巻に続く、前編の話です。
前半は傭兵として雇われる話。 中盤が剣王が王都に向けて進軍してくる話。 後半がスパイにさらわれた王女とディミトリアスを助けにむかう話です。

またしてもストーリーが進まないです。 傭兵として雇われるのですが、仲間に強い人間が二人います。 話が進まないのに強い剣士だけが増えているのが心配です。
敵側でも、登場していなかった剣王が登場して、紹介をかねた話がいろいろあるのですが、新鮮な気持ちはしなかったです。
ディミトリアスの秘密や、謎の傭兵ベルタルダが意味深に書かれているので、それに期待したいです。

特に劇的な進展はありません。 この間だけを見れば悪い作品ではありませんが、そろそろワンパターンに感じてきました
私の評価は、「平均より少し上」です。



ホルス・マスター V 雷鳴の女剣士  ★★★
 雷鳴の女剣士 〜ホルスマスター5〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711263(旧475720504X)
 発売年月: 1999/08
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
さらわれた王女を助けるため、敵の本陣に3人で忍び込むことにしたアルハイムたち。
はたして何千人もの敵兵の中から王女を助け出すことができるのか?
そして、3人の剣王に狙われた国を守ることができるのか…。

感想
シリーズ5巻目です。 前巻から話は続いています。
前半は、王女を助けるため夜に侵入をする話。 後半は、脱出した後の王都の城壁前での戦争話です。

雰囲気が変わりました。 いままではアルハイムが戦うだけで少し飽きていたのですが、今回は「侵入」と「強い戦士5人以上による城壁での攻防」です。 新しい技などが出るわけではないのですが、登場人物達のかっこよさが再び感じられる気がしました。
話の内容としては、珍しい内容の話はありません。 王女を助け出して、苦しい戦いも街の人たちに協力してもらって勝利する。 という感じです。
ただし、最後に 「七星剣士団」のトップであるレオニードがあらわれて、アルハイムに賞金を賭けることについて話をします。 重要なところは明らかになりませんが、少しだけ謎が解けます

珍しい話ではありませんが、雰囲気が変わったため、設定のよさが感じられました。
文字数は多いですが、読みやすくハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



追憶の風  ★★★
 追憶の風 〜ホルスマスター6〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711328(旧4757206542)
 発売年月: 2002/12
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
戦いが終わった後、次にアルハイムたちが向かったのは故郷の村・ミルモルトン。
そこで明らかになるアルハイムとディミトリアスの過去。
そして、ミルモルトンに襲い掛かる盗賊があらわれて…。

感想
シリーズ6巻目です。
前半は、故郷に戻ったアルハイムが村人達と争いになる話とがあり、 中盤に、アルハイムの辛い過去の話と、「盗賊に襲われても村人達を助ける義理はない」という展開があり、 後半に、盗賊にさらわれた町長の娘を助ける話があります。

いままでと同じく名のある剣士の登場もありますが、今回は戦いがメインではありません。 アルハイムの過去の話です。
最後に町長の娘を助けるのは良い話ですが、それ以外は村人との争い話が長いだけです。 村人達も悪者というわけではないので、暗い雰囲気ではありませんが…。
故郷に戻った割には、ストーリーが進展するわけではありません。 推測はできるのですが、6巻目でこれは遅いかも。

結局、村を出ることになったのですが、一応いい終わり方です。 二度と戻ってくることは無いでしょうね。
私の評価は、「平均より少し上」です。



ホルス・マスター 7 (7)  ★★★
 沈黙と静寂の島  〜ホルスマスター7〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757711352(旧4757206860)
 発売年月: 2004/02
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
高熱をだしたディミトリアスのために、女医のいる島にやってきたアルハイム。
しかし、そこは剣王アーシェラが統治する場所だった。
「あんたが診察するのか?」
敵であるアーシェラの世話になることにしたのだが、隣国バルナスローが攻めてきて…。

感想
シリーズ7巻目です。
前半は、島に行くまでの話と、アーシェラとの会話など。 中盤にバルナスローのスパイが登場し、戦いが始まっていく話。 後半に船で攻め込んでくる敵との砲撃戦があります。

今回も読みきり風で、剣王とのトラブルがある話です。 またもやストーリーの進展はありません。
ただし、戦いの状況はいままでと異なります。
一番印象強いのは、魔法や砲撃で船を攻撃する場面ですが、魔法が得意な女剣王が仲間だというのが盛り上がりました。 海上での戦いも初めてなので面白いです。
これで全員の剣王との出会いが終わりました。 さらにシャピロとジュリオの剣王兄弟の対立もはじまり、盛り上がる展開の下地はできたと思います。 
この巻だけの評価は悪くないのですが、シリーズ全体としては「だらだらしてきた」という感じがあります。 できれば、そろそろ次へ…。

読みやすくハッピーエンドの話でした。
私の評価は、「平均より少し上」です。



虚ろなる神々の宴―ホルス・マスター〈8〉  ★★★★
 虚ろなる神々の宴  〜ホルスマスター8〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757701349
 発売年月: 2000/06
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
ベルタルダを追って宗教国家ヤヌーシュにたどり着いたアルハイム達。
「この町からすぐに離れたほうがいい」
自ら姿を現したベルタルダだったが、不吉な発言をして再び姿を消す。
アルハイムはその言葉を無視してベルタルダを追うのだが、騎士団と戦うことになってしまい…。

感想
シリーズ8巻目です。 前編です。 次巻とあわせて一つの話になります。
前半は、宗教国家にたどり着いた後の町での会話と、ベルタルダが接触してくる話。 後半は、ベルタルダを追って聖地に侵入したアルハイムが騎士団と戦うことになります。

特に大きな見所はないのですが、 またまた雰囲気が違う状況で、登場人物の個性が生かされている話でした。
前半は町での会話ですが、無神論者のアルハイムは宗教国家でも好き勝手言っています。 相変わらずの態度が気持ち良いです。
中盤から、メインストーリーであるベルタルダに関する話が進展しはじめ、 騎士団との戦いになります。 一時退却するのですが、まだまだ面白い状況を残して次巻に続きます。
今回は前哨戦で、次の巻への盛り上げ部分だと感じました。

状況はいままでの巻と同じなのですが、ストーリーが進みだしたことに好感が持てました。
さらに 七星剣士団が関わっていないので、人間関係がスッキリして心機一転のような感じになり、読んでいて気持ちが入りやすかったです。
私の評価は、「平均より上」です。



偽神の翼―ホルス・マスター〈9〉  ★★★★
 偽神の翼  〜ホルスマスター9〜

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4757702272
 発売年月: 2000/10
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
騎士団と戦い傷を負ったアルハイムだったが、再びベルタルダを探す決意をする。
そんな矢先プルプリッサが騎士団に捕まってしまう。
「儀式は明日の日暮れ前からはじまるわ」
そして迎えるヤヌーシュで3年に一度の特別な儀式の日。 いったいベルタルダは何をたくらんでいるのか?
そして、再び神殿に侵入するアルハイムと、神殿にとらわれているプルプリッサ。 そこで何が…。

感想
シリーズ9巻目です。
前半は、プルプリッサが捕まる話と、アルハイムが傷を癒し神殿への侵入方法を考える話。 後半は神殿内で全員が集まって、すごい戦いになります。

話が一気に進みました。 いきなり羽の生えた敵が登場して「人間ふぜいが!」みたいな話になります。
しかし、アルハイムたちは数人がかりで戦うものの、突然のレベルアップなどはなく、現実感ある状況です。 いままでと同じ状況で、特殊でちょっとだけ強い敵がでてきたのは理解しやすく面白いと思います。
また、宗教的な話が混じっていますが、キリスト教もどきのような小難しい話ではなく、タダ単に敵として登場しただけです。 
完全に後半の戦いだけが印象に残った一冊でした。

敵は登場したものの、謎だらけの状況です。 面白いけど今後難しい状況にならないことを期待。
私の評価は、「平均より少し上」です。



蘭堂家の人々  ★★★
 蘭堂家の人々

 著者: 嬉野 秋彦

 ISBN: 4086301563
 発売年月: 2003/11
 本体価格:¥ 620

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「わたしは翔太さんのおかあさまに頼まれてここへ来たんです。」
ある日、一人暮らしの蘭堂翔太15才の家に、美人家政婦イリアと美少女転校生アテナの2人が転がり込んできた。この2人には秘密があるようで、その日から翔太の周りで事件が起こり始める。

感想
「美少女モテモテ系」を基本としています。
翔太は、別居している母親の手紙を持ってきたというだけで、2人を信用し、同居をはじめます。 イリアはお姉さん系で美味しい料理を作ってくれます。アテナはツインテールの活発な女の子で、翔太は着替え中のアテナの部屋に入ってしまいます。 お約束です。
さらに女の子が一人増えて、3人になりますが、実はこの3人には秘密があって、車にひかれても無事だったり、空を飛んだり、髪の毛で金属を切断したり・・・。 そのため、これを狙う集団と戦いがありますが、 最後は翔太と女の子3人が合体して戦います。

読みやすい作品です。複数行になっているセリフが多いですが、セリフなので読みやすいです。
この作品の評価は、このストーリーを受け入れられるかどうかが全てです。 ほかの作品にある「美少女モテモテ系」よりも、戦闘や陰謀などに力を入れている分、面白さは広がっていますので、 受け入れやすいとは思いますが…。
とは言え、 低年齢・男向きなのは間違いありません

私は好感が持てたのですが、人には薦めにくい作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。








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