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--- 上杉光 ---



ネオ・マイス〈1〉六家再臨  ★★★★
 ネオ・マイス〈1〉六家再臨

 著者: 上杉 光

 ISBN: 4044148015
 発売年月: 1993/05
 本体価格:¥ 479

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
人間の運動能力を越えた力を持った兄弟がいた。 警視庁特捜課の刑事・空知司と、その弟・文也である。文也は自分の能力の秘密を知りたがっていたが、兄の司は気にもせずに生活をしていた。 しかし光華橙子と名乗る美少女からの電話によって平凡な日常が終わりをつげた。
「私たち一族は六家あって、今みんなの協力が必要なの」
空知兄弟は自分の血筋を知ることになるのだが、 それと同時に一族のトラブルに巻き込まれることになる。

感想
超能力をもつ一族の争い話です。
長い間、連絡を取り合っていない超能力をもつ六家。 そのなかの一つである地維家が日本政治の中枢に入り込むと言い出し、 それに反対する少女・光華橙子が残りの一族に連絡を取ります。 両親が亡くなってから六家の話をまったく知らない空知家も巻き込まれることになります。

六家の人間達は、それぞれ特殊な能力を持っているのですが、戦いはメインではありません。 一族の中の数人が再開して「会話をする」のが話の大部分です。 よって超能力という設定にもかかわらず、激しい話ではありません。
空知家の人間は六家のことを知らず、平凡な家庭なのですが、 今回登場した空知家以外の一族は、それなりに知識があり、しかも先祖代々の資産を持っています。 なので、空知家だけ少しずれた価値観です。
最終的に、 超能力をもつ六家の人間関係の話が、小さな事件やくだらない日常会話のなかで紹介された後、問題の地維家の代理人がやってきて少し暴れる話になります。
他の一族ですが、光華橙子は礼儀ただしいのですが強気な少女だったり、 六家のひとりである月影という年長の男が冷静な意見を言う人物だったりです。 
個性があり立場が全然違う人物ばかりなので、ささいな会話でも読んでいて飽きないです。 特に盛り上がるシーンもない物語ですが、読み出したら簡単に読みきってしまいました。

文字が多く普通のライトノベルとくらべて「軽い作品」ではないのですが、分かりやすく面白いので簡単に読めます。
私の評価は、「平均より少し上くらい」です。



ネオ・マイス〈2〉流光断つ  ★★★
 ネオ・マイス〈2〉流光断つ

 著者: 上杉 光

 ISBN: 4044148023
 発売年月: 1993/09
 本体価格:¥ 530

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
特異能力をもつ六家のひとり空知家の文也は、光華家の橙子と共に、日本政治に関与してと言い出した地維家の当主かなえを探るために、京都にやってきた。
2人は京都に到着したのだが、そこで文也は原因不明の高熱を出してしまう。 さらに地維家のそばで前に文也を襲ってきていた謎の敵が、再び現れる。

感想
シリーズ2巻目です。
引き続き、六家が複雑な関係にありますが、ここで文也を襲ってくる謎の敵が大きくでてきます。

日本政治に…という設定があるのですが、全然ストーリーにからんでこないです。 簡単に言ってしまえば六家の口喧嘩です。 その中で謎の敵がでてきます。
前巻で代理人との話し合いに失敗したため、今回は直接京都まで偵察にくるのですが、今回も話し合いのほうは全然進展していません。 文也を狙う敵が現れるなどの妨害もあるのですが、最終的に口喧嘩になって話し合いがはじまりませんでした
雰囲気は1巻とおなじというしかありません。 全体的にストーリー性が小さく、前半は空知司が上司を殴る話とか、空知文也の京都でのホテル生活など、余談を加えつつメインのストーリーは遅い展開をしています。 しかし、能力者達が個性ある性格のため、それなりの面白いです。

文字は多めですが、簡単に読めると思います。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



ネオ・マイス〈3〉風の閃影  ★★★
 ネオ・マイス〈3〉風の閃影

 著者: 上杉 光

 ISBN: 4044148031
 発売年月: 1994/01
 本体価格:¥ 530

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
文也を狙う謎の男の正体をつきとめた。 その男を捕まえるために、文也・司・橙子の3人は別荘に乗り込むことにした。
一方、 京都の地維家に突然、幼い女の子がやってきた。 祖父を亡くした火車家の真琴である。 これで、とうとう六家が揃ったことになる。

感想
やっと話が進み始めました。六家がそろい、文也が襲われる原因が六家にまつわる話だと判明します。 これにより一族六家に全貌がわかります。 しかし当初の話である「日本政治に関与してと言い出した地維家との対立」という話は遠くなりました。 

話は進みましたが、 雰囲気は相変わらずのんびりしています。
戦いになっても激しい攻防はなく、六家の会話です。 別に同じ話を繰り返しているわけではないです。 そのため、飽きてはこないのですが、 結局1,2巻と同じようなもので、新しく評価をするものはありません。 結局、六家の中で、集まるメンバーを変えつつ口喧嘩や普通の会話をするものです。
ただし六家は性格や能力が全然違うので、飽きることはありません。

1、2巻と同じ雰囲気です。 引き続き六家の話+文也が狙われるという話が続くと思います。 
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



ネオ・マイス〈4〉飛鳥封  ★★★
 ネオ・マイス〈4〉飛鳥封

 著者: 上杉 光

 ISBN: 404414804X
 発売年月: 1994/03
 本体価格:¥ 530

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
青冬が狙っている文也を守るために、六家の少女・真琴が京都からやってきた。 ボディーガードをしてもらう文也だが、さらに能力の訓練まですることになった。
そんなとき、文也と真琴はヘリコプターで青冬にさらわれてしまう。 しかし目覚めたばかりの文也の能力を使って逃げ出す二人。 そして逆に巨大な鍾乳洞に青冬を追いつめる。
「追いかけよう」
鍾乳洞の中を、六家全員が協力して青冬を追いかけ始める…。

感想
シリーズ最終巻です。 六家で青冬を追いかける話です。 文也も少しですが力を使います。
いままでと違って戦闘ムードが高いです。 ただし、敵が鍾乳洞を逃げ回るため、追いかける話が中心になります。 文也達はバラバラに行動するのですが、うまいこと文也が追いつき、戦うことになります。
最後は、おそろしいほどあっさり終わります。 まあ、戦闘は六家全員が協力しているので、力の差から言ってしかたがないのですが…。 さらに地維かなえの政治に関与する話も、「一時たなあげしよう」と一言で終わります。 その程度の思いだったのか!

シリーズ4巻を通しての感想ですが、「面白い作品という言い方は間違っているかもしれませんが、 個性があり立場が全然違う人物ばかりなので、ささいな会話でも読んでいて飽きないです」という感じです。
六家の人間は、三十歳台の男から十歳の少女まで幅広く、生活の状況までまったく違います。 それらの人間が話し合いをメインとした話は興味をそそられました。 明るく良い作品だと思います。
文字が多く普通のライトノベルとくらべて「軽い作品」ではないのですが、分かりやすく面白いので簡単に読めます。 
六家それぞれ能力が異なり、紹介はあったのですが、激しい戦いは全然ありませんでした。 しかしカッコイイ場面は何度かあるので私は満足しました。

いちおうハッピーエンドです。4巻を通して不快な展開はまったくありません。
私の評価は、「平均より少し上くらい」です。








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