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--- 時無ゆたか ---



明日の夜明け  ★★★★
 明日の夜明け

 著者: 時無 ゆたか

 ISBN: 4044274010
 発売年月: 2001/11
 本体価格:¥ 560

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内容説明
早宮功が学校から帰宅しようとしたとき、大地震が起こった。
それによりガケ崩れが発生。 電話も不通、さらに触れただけで激痛がはしる霧に囲まれて学校が陸の孤島となってしまう。
そんなとき、3年生の松原や、尾造先生の死体を発見する。
「生きたいって願ったものから殺されている」
殺人犯のいる学校の中で、友人やクラスメイト、転校生達は無事生き残ることはできるのか。

感想
ホラー&サスペンス&推理 の話です。 学園に7人の学生が閉じ込められます。 犯人はこの中にいるのか? という展開です。
いろいろ事件が起きて、バラバラに行動してしまい、一人ずつ殺されていきます。 

よくある話かと思いきや、なかなか面白い展開です。
”自殺した女の子”などの話から、ホラーかと思ったのですが、 実は推理話になります。
犯人は幽霊なのに、推理話が成り立つのが面白いです。  普通は『呪い』を使うと考えてしまうのですが、ちゃんと武器を使って殺人が行われます。
また殺人とは別に、体が緑になるという病気話(?)もあります。 緑色になると、ゾンビになって人を殺しだす。 という話になり、 推理を難しくします。 そのため読んでいて犯人のトリックを自力で説くのは無理です。 最後に真相を聞かされて納得してください。
残念なのが、登場人物に個性がないということです。 全員が普通の高校生です。 ”魔女”と呼ばれている霊感のある女の子がいるのに、実は性格は普通です。  展開は面白いのに登場人物のせいで盛り上がりが小さくなってます。
結末をバラシテしまいますが、 実は一人も死んでいません。 みんな生と死の境の世界に行っていた、という半分『夢オチ』みたいな結末です。  拍子抜けしますが、私はこれで良いと思います。 そうでないと暗いバットエンドになってしまいます。

読みやすく、拍子抜けするようなハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より上」です。








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