★★ 　大唐風雲記―洛陽の少女 　著者： 田村 登正 　ISBN： 4840220298 　発売年月： 2002/02 　本体価格：￥ 536 　amazon　　紀伊國屋　　JBOOK

内容説明
唐の時代。　北方で反乱が起こり、次々に砦が陥落していった。
そのころ、謎の光球が都を騒がせる。
「無礼者！　朕に目通る時は、拱手して皇帝陛下万歳と唱えよ！」
光を調査しる少年・履児に対して、その光は50年前に崩御した皇帝で、民を救うため化けて出たと説明するが…。

感想
シリーズ1巻目です。
唐の時代。　術があったり、幽霊がでたり、時代をわたる道具があったり等、なんでもありの世界観です。
化けて出た過去の女皇帝が、反乱から民を救うため、現皇帝の屋敷に忍び込んだり、不思議な道具で過去に移動したりします。　主人公は女皇帝に命令されて働く方士の少年です。

三国志の話ではなく、登場人物もそれほど多くはありません。　しかし歴史の話には変わりなく、予備知識がある程度ないと読みにくいです。
とにかく説明が長い！　新しい都市に着いたときには数ページもの説明文が入ります。　分かりやすい説明にはなっていますが、一冊を読もうとするとかなり頭を使います。
疲れた私は最後まで理解しきれていないのですが、結局「過去に戻っても世界を変えることはできない」ということになり、話はまだ次巻に続くようです。
戦いも多くあるのですが、歴史話のほうが印象強く、女皇帝が国の内情を話す場面などのほうがメインになっています。

かなり独特な世界観が面白いですが、私は歴史話に弱いので、完全に理解しないで読み進んでいきました。
評価は低いですが、私が苦手というだけ。　登場人物などは個性的で面白かったです。
私の評価は、「平均より少し下」です。

★★ 　大唐風雲記〈2〉始皇帝と3000人の子供たち 　著者： 田村 登正 　ISBN： 4840220999 　発売年月： 2002/05 　本体価格：￥ 557 　amazon　　紀伊國屋　　JBOOK

内容説明
半人前の方士である履児は、蘇った則点皇帝の命令で、民を救う方法を探していた。
そして見つけた秦の始皇帝の墓。
始皇帝の亡霊が1万に及ぶ「陶器の兵士」を動かせるという。
「ただし、交換条件がある」
始皇帝の話を聞いて再び過去の世界にいくことになるのだが…。

感想
シリーズ2巻目です。
前巻に続き、術で戦いを繰り広げます。　　過去の世界で3000人の赤ん坊を救うため、屋敷に忍び込んだり、タイムスリップを繰り返したりします。

前巻と雰囲気はまったく同じです。　タイムスリップ・術の戦いがありますが、やはり世界観の説明などが多めです。
前巻よりは説明が減ったかもしれませんが、私はまたしても完全には理解できませんでした。
この話は歴史的に見て矛盾がないのか気になるところですが･･･。

同じような展開なので、特に新しい評価はありません。　
私の評価は、「平均より少し下」です。