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★★★★
風の白猿神(ハヌマーン)―神々の砂漠
著者: 滝川 羊
ISBN: 4829126078
発売年月: 1995/01
本体価格:¥ 546
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
人類と<機会知性>が死闘をくりひろげた<聖戦>から百年。 地球の三分の一をおおう砂漠の中に、古城宴はいた。 九年前に謎の壊滅をとげた東京シティーで生き残り、現在は大槻キャラバンの整備員として戦闘空母に乗り込んでいる。
ある日、宴が仲間の少年2人と遺跡の発掘をしていたところ、”神格筐体”を掘り出した。 神格筐体とは人の想像力を実体に変えて、神話の神々の姿をとる究極の兵器。
宴たちは神格筐体を掘り出したことに喜んでいたが、 その白猿神ハヌマーンの神格筐体の中から女の子がでてきて・・・。
感想
SFファンタジーです。
聖戦で滅んだ地球で、神格筐体という「神の姿をかたちどる機械(?)」を使って戦いをおこないます。 そうだいな世界観のファンタジーです。 ある神格筐体を掘り出したことから、裏にいる悪者に狙われ始めます。
最初に言っておきますが、この作品は謎を残したまま10年間たっても第2巻が出版されずにいます。 大作になりそうだったのですが、これで終わりかな?
ロボット戦みたいな戦いがあり、謎の少女がでてくる作品です。 ただロボットと異なるのは、搭乗者の想像力で”相を帯びる”という神の姿を形どるということです。 さらに属性という筐体ごとに必殺技もあり、 わかりやすくハマリ易い作品です。
砂漠を移動する戦闘空母内での生活の話が大部分を占めていますが、戦いも頻繁に発生しています。
謎の少女も意味ありげで、かなり長編で大作になる作品だと思ったのですが・・・。
幅広い人間におススメできる良い作品だと思ったのですが、中途半端に終わった作品です。残念です。 とりあえずこの本は高評価ということにしておきます。
私の評価は、「高めの評価」です。
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