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★★★
吸血鬼のおしごと―The Style of Vampires
著者: 鈴木 鈴
ISBN: 4840220727
発売年月: 2002/04
本体価格:¥ 599
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
「もう一眠りすることにするよ」
月島亮史は夜間バイトをして生活している吸血鬼。
そこに突然あらわれた、幽霊少女とシスターの2人。さらに正体不明の化け物も現れて…。
感想
平凡な生活をしている吸血鬼と、幽霊少女・雪村舞、そしてシスター・レレナの出会い話です。
一応、敵が一人でてきますが、結果的にザコでした。 ”2人の少女を主人公が助ける”という出会いを書いただけの作品です。
この本は、これから続くシリーズのプロローグとしての1冊であると言えます。この話の中で、いくつか気になる謎を残して終わっています。
このシリーズが面白いのかどうかわかりませんが、この1冊だけを評価するなら、内容の薄い一冊です。 これ以上は続きを買わないと何とも言えません。 この1冊を使って、吸血鬼とはどんな存在なのか。とか、登場人物はどんな性格をしているのか。などを説明しただけです。
ほのぼのとした吸血鬼の日常生活です。 工事現場でバイトしたり家で寝ていたり…。 理解は深まったと思いますが、これで2巻以降が駄作だったら怒ります。
比較的に改行が少なく、文字は詰まっています。状況説明も長めですが難しい表現ではないので、時間はかかりますが普通に読めます。
一応ハッピーエンドと言えるかな? 話が進んでないのでハッピーエンドなのは当然かも…
私の評価は、「平均レベルくらい」です。
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★★
吸血鬼のおしごと (2)
著者: 鈴木 鈴
ISBN: 484022143X
発売年月: 2002/07
本体価格:¥ 683
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
大怪我をして吸血鬼にされてしまったシスター・レレナはローマに帰れずにいた。
そんなレレナを連れ戻そうと、ローマから母・マリと大司教ガゼットがやってきた。
「帰りたいけど帰れない」
吸血鬼になったことを言えず、とうとう母親と喧嘩してしまうレレナ。
そんなとき、 吸血鬼を狙っている姉妹が町にやってきて…。
感想
シリーズ第2弾です。
ローマからマリとガゼットがやってくる話、 吸血鬼を狙っている姉妹がやってくる話。 この2つの話は、同時進行ですが、お互いに関わりの無い話です。
1巻に続き、文字数が多いわりゆっくりと進む話です。 ページ数も多いことから読むのに疲れます。
時間をかけているだけあって、登場人物の心情はうまく描写できています。 しかし、レレナと母親の喧嘩の話や、吸血鬼を狙う性格の悪い女の話で、ちょっと暗い雰囲気です。
本当に内容は薄いです。 雰囲気を出したいためかもしれませんが、何でもないような日常生活ですごく時間を費やしています。 登場人物達の心情は詳しく表現されて悪くないけど、ライトノベルっぽくないです。
あまりハッピーエンドではありません。 ちょっと悲しいです。
私の評価は、「平均より下」です。
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★
吸血鬼のおしごと〈3〉The Style of Specters
著者: 鈴木 鈴
ISBN: 4840221901
発売年月: 2002/10
本体価格:¥ 662
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
日本に移住してくると言って一度ローマに戻ったレレナの母。
幽霊少女・舞は、そんなレレナと自分を比較して孤独感を味わっていた。
そんな舞の前に、幽霊少年・カズマが現れた。
感想
シリーズ3巻目です。
孤独で悲しみにくれる舞の話です。 そんなとき出合った幽霊少年・カズマには実は秘密があって…。
最悪なほどに内容の薄い作品でした。 260ページ目くらいまで舞の『だれも私を必要としていない』、『私っていやな子』という話が永遠と続きます。 しかも改行が少ない! 10行くらいの説明文がいっぱいありあます。 意味無く文字が多いだけ!
1,2巻では感情表現がうまいと言いましたが、 ここまでページを使わないと表現できないなら、さすがに問題があると思います。 しかも内容が暗い…。
難しい内容ではないので、理解できるのですが、かなりレベルの低い作品になってきました。
またしても暗い終わり方です。 どんどん悪い作品になっていっていると思います。
私の評価は、「平均よりかなり下」です。
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