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聚(あつ)まるは永遠の大地
著者: 柴田 明美
ISBN: 4086132516
発売年月: 1997/01
本体価格:¥ 460
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
地上にいる四大精霊のそれぞれの頂点に、「職人」とよばれる位があった。
小さな風の精霊ラーサは、その職人の一人である風職人カイヅェルの弟子として、風作りを習っていた。 しかしある日カイヅェルが倒れてしまう。
「さあ、風を作るんだ」
カイヅェルの後を継ぎ、風職人になったラーサは、水職人エラや土職人ルクセロに励まされながらも風を作り始めるが…。
感想
精霊達のお話です。 風の精霊ラーサが、風職人になって風を作ります。
長いストーリーがあるのではなく、いくつかの小さな話がでてきてラーサが成長してくのを描いている作品です。 最後に一人前になった後の話もあります。
ギャグや恋愛などの話は全然ありません。 しかしカイヅェルとの別れや、風の暴走の結末、そしてラストシーンの話など、 いくつかの場面で私は泣きそうになりました。 すごく感動的な話です。 悲しい場面もありますが、世代交代という話なので不快ではなく、感動できます。 他にも風の暴走がおこったときの行動など、感動できるシーンがたくさんあります。
すべてが良い話というわけではなく、火の職人と喧嘩で「人間を滅ぼすぺきか?」という議論など、どうでもいい話もあるのですが・・・。 ただ、ラーサの成長を描くためには必要だったのかもしれません。 最終的にラーサが一人前になった話でも感動しました。
話の全体としては評価が高いわけではありあせんが、 ところどころで心にくるシーンがあるので、そこを読んで欲しいです。
明るい話ではなく、どちらかと言うと泣ける話なのですが、良い話です。おススメできます。 カイヅェルからラーサへ、そしてラーサから次の世代へと受け継がれる話に感動します。 最後の最後まで感動的というか、泣きそうになってしまうシーンがあります。
私の評価は、「かなり高い評価」です。
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