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--- 柴村仁 ---



我が家のお稲荷さま。  ★★
 我が家のお稲荷さま。

 著者: 柴村 仁

 ISBN: 4840226113
 発売年月: 2004/02
 本体価格:¥ 578

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内容説明
その昔、狐の妖怪・空幻が三槌家の守り神に祭りあげられた。 しかし空幻は悪さを続けたため、三槌の司祭に封印されことになった。 
それから何百年の年もの時が流れた現代、
「透ちゃんの身に危険がせまってるんだ」
妖怪に狙われた三槌の末裔・高上透を守るために、三槌家はしかたなく封印を解くことにした。

感想
現代の日本で、神様や陰陽の話がでてくる話です。
高上透を守るために封印を解かれた狐が、高上家の兄弟のもとで生活をはじめます。 高上透を狙う妖怪と戦った後は、人間に化けて学校に遊びに行ってみたり、土地神に挨拶に行ったりします。

序盤から長々と命を狙われる話の説明あるにも関わらず、実はあっさりと戦いは終わります。 ちょっと簡単すぎて気が抜けました。
そして、三槌の末裔の少年達は、女に化けた狐や巫女の格好をした女の子と同居をはじめます。 しかし色っぽい話はまったくありません。 そのまま陰陽の話を交えただけの普通の日常生活の話になります。 何がやりたいのか分からない作品でした。
他に気になったのは、主人公だと思われる兄弟ですが、 弟は幼くて守られるタイプで、主人公をするには物足りないです。  兄は霊力が弱く、あまりかっこよくないです。  人に化けている狐は、土地神に使うなと言われた術を、人の迷惑を考えずに使っています。 いいのか?…。
どの人物にも感情移入したくないという感じがありました。 さらに、気持ちの乗らない作品となってます。 読んでいる途中でも、先の展開に期待する気持ちが全然でてきません。
みんなで本屋に行く話や、ラジオ体操の話など、必要の無い話に対して説明が細かいところも気になりました。
さらに小説の書き方として、セリフのときに改行していないことがあることからも、文字が詰まっています。 一応、話の展開が早いわけでなく、世界観が現代の日本ということなので、理解しにくいわけではありませんが…。

<金賞>を取ったそうですが、言い作品とは言いがたいです。
私の評価は、「平均より下」です。








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