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--- 瀬川貴次 ---



闇に歌えば  ★★★
 闇に歌えば

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086005255(4086130203)
 発売年月: 2004/11/29
 本体価格:¥ 540

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
楠木誠志朗は霊能力を持つ大学生。 引越しをしたその日、隣の部屋の人間が死んだことを聞かされる。
「これ、きれい…。 前の人の忘れ物かなあ、まるでヒスイみたいよ」
そんなとき、ベランダでガールフレンドの佳代が見つけた小さな石。 大事にすると言った彼女だが、その日から体調が悪くなり、とうとう彼女も…。

感想
シリーズ1巻目です。 2話あります。
1話目は、呪われた石によって楠木誠志朗が苦しめられるのですが、 そんな危険な物を回収する国の機関・通称ヤミブンの二人があわられて誠志朗を助けてくれます。
2話目は、 楠木誠志朗をスカウトしようとするヤミブンが、テストをするため妖怪を放つのですが、手違いで誠志朗の友人が妖怪に取り付かれます。 誠志朗は友人を助けるため、戦うことに…。

この作品は1991年に発売されたのですが、13年たってからリニューアル発売されています。 ここで紹介しているリンクは新バージョンですが、私が持っているのは古い作品なのでそちらの感想を書きます。 (たぶん内容はいっしょのはず…)

主人公は霊能力をもっているのですが、敵を倒すような技を持っていないため、激しい戦いなどにはならず、妖怪に取り付かれるような簡単な話で盛り上がっています。 
主人公も敵もレベルは低いのですが強さのバランスは取れていると思います。  例えば、「清めの塩」で敵を追い払ったり…。
以上のことから、この話は激しい戦いではなく、日常生活に霊や妖怪が登場し、ほどほどに緊張感があって盛り上がっている話です。
ただ、ちょっと説明が長いような気もします。 親しい人間が弱っていく場面や、誠志朗の元に妖怪が不気味な登場する場面など、かなり焦らした書き方で進展が遅いです。 このためアパートの一室でもたもたと やりとりしている場面が多い一冊になっています。
とりあえず1巻としては、それなりに面白かったです。 主人公が強くなる余地が残っているので、これからに期待ができる作品。 というところです。

面白いですが、文字は少し多めで、あまり明るい話でもありません。  なぜなら恋人も…。
私の評価は、「平均より少し上」です。



闇に歌えば 青い翅の夢魔  ★★★★
 闇に歌えば2 青い翅の夢魔

 著者: 瀬川 貴次 : 星野 和夏子

 ISBN: 4086005921
 発売年月: 2005/04/28
 本体価格:¥ 520

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
友人である和宏の実家に連れてこられて、妖怪探しをすることになった楠木誠志朗だが、 そこにヤミブンの人間・有田克也もやってくる。
「見てもわからないのか? すでに妖怪の域に達している」
有田の協力もあって、「古い面」を回収できたのだが、それを快く思わない謎の人物が2人を狙ってくる・・・。

感想
シリーズ2巻目です。
前半は、「能面」の「小袖」などの呪われた物の回収話があり、 後半は妖怪(?)の集団の存在が明らかになって、 回収した2人に恨みを持った「蝶を使う女幹部」と戦いになります。

短編話などではなく、本格的な長編話になりました。 相変わらず説明は多めですが、ストーリー的にはちゃんと進展しています。
ただ、妖怪の集団が現れる話以外は、あまり雰囲気が変わっていません。 最後に主人公が一回だけ炎の技を使うのがカッコよかったですが、後は1巻と同じく妖怪の登場シーンや、悪夢を見せられてりするシーンが長めだった感じです。 
最終的に、敵の妖怪を一人倒すのですが、それに対してうらみを持った敵の仲間がまた現れるだろうといった終わり方です。 なんどなく、何巻にも及ぶ大きな話になりそうです
激しい展開ではないのですが、「音楽を聴いていたら変なささやき声がきこえた」とか、「大量の蝶が窓を覆っている」など、引き続き緊張感がよかった作品です
雰囲気は悪くない作品ですが、珍しい設定がないため無難なレベルになっている作品です。

明るい話ではありませんが、今回は話を暗くするような被害者が出なかったので、なんとかハッピーエンドでした。
私の評価は、「平均より上」です。



闇に歌えば 影の召喚者  ★★★★
 闇に歌えば3 影の召喚者

 著者: 瀬川 貴次 : 星野 和夏子

 ISBN: 4086006413
 発売年月: 2005/09/01
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
楠木誠志朗はとうとうヤミブンで働くことなってしまった。 そんなやさき紹介された骨董品屋のおばあさんが殺されているのを見つける。
そして、その現場を見て誠志朗は以前出合った妖怪が犯人だと確信する。
「敵討ちだと?」
そして次に狙われるのは、友人の和宏。 誠志朗は人質に取られた彼を助けようとするが…。


感想
シリーズ3巻目です。
前半は、前巻の戦いに関しての雑談や、誠志朗がヤミブンに入る話、さらに友人である和宏のバンドのメンバーに怪しげな人物が入る話があり、 後半は、骨董屋のおばあさん殺害の話や、和宏が敵に捕まり戦いになる話があります。

やっと戦闘話の準備ができたという感じです。
主人公がヤミブンで働くことになり、戦いの中で主人公の能力が覚醒します。 といっても強くなるのは最後で、そこまでは「金縛り」や「ロープを操る」などを使ってくる敵に苦しんでいます。 このあたりが安っぽいヒーロー話などとは異なり、 リアルな雰囲気が盛り上げています
誠志朗を強くするために、仲間も手助けをしてくれないので、戦いが緊迫して面白いです。
ただし、ちょっと真面目すぎると感じもあります。 コバルト文庫らしくない作品だと思いますが…?
戦い以外の日常生活では、盛り上がるようなことをしていないのですが、ヤミブンに入る話や、バンドの話など、そこそこ面白いといった状況が長く続いています。
最終的に、呼び出された場所で戦いを行い、新しい力で敵を倒して友人を助け出します。 霊能力とは関係のない、特殊能力の話のように感じます。

軽い作品ではありませんが、途中でおばあさんが倒されてしまう以外は、問題ありません。
私の評価は、「平均より少し上」です。



白木蓮の満開の夜  ★★★
 闇に歌えば4 白木蓮の満開の夜

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086006979
 発売年月: 2005/11
 本体価格:¥ 460

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
ヤミブンのセンパイ・克也と共に調査にでかけた誠志朗は、そこで落武者の怨霊におそわれてしまい、「影を操る能力」を使い果たしてしまう。
「デパートの人形展?」
なんとか無事にもどってこれた誠志朗の周りで、不思議な人形が姿をあらわす。 これらの事件の裏には静花と名乗る女が居て…。

感想
シリーズ4巻目です。
「人形」と「糸」を操る敵・静花があらわれます。 前半は、ヤミブンで怨霊退治の仕事をする話と、誠志朗があやしい人形を見つけてしまう話があるのですが、積極的に戦うわけではありません、しかし後半の戦いで静花を怒らせてしまい対立するという話です。

散漫な話になりました。前半にあるヤミブンの仕事も中途半端な状態で保留になる上に、 登場した敵も、誠志朗をからかうだけで積極的に戦いをしません。 どの敵とも中途半端な関係でスッキリしません。
他にも「眠っている女」「僧侶」などが登場するのですが、すごい謎だらけなのに、意味ありげに話に関わってきます。 スッキリしない話…。 ただし3巻で出てきた「ケンちゃん」の謎が解けました。 よって4巻まで読むことで3巻までの話が分かるようになります。
敵がいっぱい現れて、誠志朗と出会う話がメインの話です。 最後に静花を怒らせるのですが、それは次巻へ続きます。
次巻への伏線だらけの一冊でした。 まあヤミブン全員で仕事をするという状況が少し面白かったですが…。

分かりにくい言い回しをしているわけではないのですが、文字が詰まっていて少し読みにくいです。
また、伏線が多く、ストーリーが区切りの悪い形になっているので、次巻を続けて読まないと話が分からなくなると思います。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



黒焔の呪言  ★★★
  闇に歌えば5 黒焔の呪言

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086131250
 発売年月: 1993/12
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
突然、ヤミブンの本拠地を襲った「苑」の攻撃をなんとかかわした誠志朗だが、立て続けに事件が起こる。
次の日、突然現れた人形によって再び戦いにまきこまれる誠志朗。
そんな最中、和宏のまわりで不思議なことがおこる
「それってさ、ドッペルゲンガーだったんじゃないかな?」
和宏まで狙われ始めてしまい、窮地にたたされてしまう誠志朗だが…。

感想
シリーズ5巻目です。
前半は、3巻目で敵対した「苑」と、4巻目で対立した「静花」との戦いになります。 後半にドッペルゲンガーの話があり、最後に4巻目で止まっていたヤミブンの仕事も終わらせます。

3,4巻の内容が全て関わってくることになり、かなりマトマリのない話になっています。
そのうえ敵が増えて分かりにくくなりました。 セリフに個性が無いため区別しにくいです。 えーと、「嶺さま」=「宇佐美」=「宇佐美慧」ってことかな?
私が気になっているのは、前半に何度か 誠志朗は襲われるのですが、敵はなぜか殺さずに退却します。 その気になれば殺せると思うんだけど・・・? なんとなく納得がいかないのですが…。
しかし、後半になると、いままで中途半端だった話が集って、すべて解決します。さらに、それがヤミブンのメンバーが全員集っての戦いなので、盛り上がります。 そこは気分がスッキリする場面でした。
3、4巻の話がキレイに解決しますし、この戦いで何人か敵も倒します。 最後に4ページほど次の巻へ続く話がありますが、一応ここで一区切りです。 3,4、5巻は続けて読むことをおススメします

相変わらず説明の長い書き方でが、最後に話がスッキリしたので、気分の良い終わり方でした。
私の評価は、「平均より少し上」です。



死人還り  ★★★
 闇に歌えば6 死人還り

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 408613134X
 発売年月: 1994/03
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
大学病院から死体が歩いて出て行くのを目撃した和宏。 その話を信じない誠志朗だが、事件は続く。
そして、和宏のバンドのファンだという女の子・奈々も事故にあった直後に姿を消す。
「死体が生者のように歩いている…」
ヤミブンの協力が得られない誠志朗と美佳子は、2人で事件を解決しようとするが…。

感想
シリーズ6巻目です。
前半で、骨董品市の話や、敵側の視点からの内部の話、 御霊部という別の組織の話などが、マトマリ無くあります。 後半は動く死体との対決になるのですが、 ピンチになり、御霊部の飛鳥井(あすかい)しゅういちが協力してくれて解決することになります。

新しい展開に向けて話が進み始めましたが、特に新鮮な印象はうけませんでした。 今回は「御霊部」や「敵側の本当の目的」の説明だけという感じです。
一応、説明の話以外にも敵の使っている「死体」と偶然に関わってしまって、戦いになる話がありますが、ストーリー的に大きな意味がある戦いではありませんし、前の「人形」の話と同じような展開です。
悪くは無い作品ですが、 ちょっと飽きてきた感じがあります。 主人公の活躍があるわけでないし、恋愛話があるわけではないし、霊の話もインパクトなくなってきたし…。

「前髪が黄色いのは…」「オサキとは…」など、いままでの話を全て説明しながら進むので、テンポが遅い…。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



白銀の邪剣  ★★★
 闇に歌えば7 白銀の邪剣

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086131625
 発売年月: 1994/12
 本体価格:¥ 460

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
霊的な骨董品を求めて瀬戸内海にやってきたヤミブンの3人・誠志朗、耕作、美佳子。 そこから一振りの剣が出てくる。
「じゃあ、この剣は海から?」
剣を手に入れた直後、御霊部の飛鳥井が現れ、さらに謎の怪鳥が剣を横取りしようと…。

感想
前半は、和宏がヤミブンに入る話と、3人が瀬戸内海に出張する話があり、 後半は、剣を見つけ戦いになっていく話があります。

上に説明したとおりです。他の余分な話は少なく、 仲良く出張に行く話や、出張先で倉庫をあさる話が長いです。
後半は、「剣」の奪いあいになるのですが、新しい技がでてくるわでもなく、逃げ回ったり、剣を振り回したり、御霊部と怒鳴りあったり…。
最終的に剣を奪われて、敵の親玉(?)が目覚めるという話になります。 特別面白い作品ではありませんが、焦らすのがうまくて、次の巻を早く読みたいと感じさせる作品でした。

内容は薄い作品ですが、雰囲気は良いですし、敵の親玉(?)がどうなるかに期待できます。
私の評価は、「平均より少し上」です。



紅蓮の御霊姫  ★★★★
 闇に歌えば8 紅蓮の御霊姫

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086131919
 発売年月: 1995/09
 本体価格:¥ 460

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
突然、誠志朗の元に裸の女の子が降ってきた。
警察に届けようともしたのだが、女の子が髪の毛を動かすところを見てしまった、誠志朗、和宏、美佳子の3人は自分達で面倒を見ることにした…。
「いま、御霊部が追っているのはな……安徳天皇だ」
そこへやってきた飛鳥井から、少女は敵勢力が800年の眠りから目覚めさせ安徳帝(幸世)だときかされて…。

感想
シリーズ8巻目です。
前半は、謎の女の子との同居話があり、 後半は、少女を守ろうとする誠志朗達が、女の子を狙う御霊部やヤミブンに追われる話になります。

話が急展開しました。 前巻で目覚めた敵の親玉(?)は記憶のない少女であり、何故か誠志朗の元に飛んできます。
言葉を話さない女の子との生活話が長く続いて、テンポの遅い話です。 数行で内容が説明できるくらいですから…。 しかしヤミブンに追われることになるという話が新鮮で面白く感じました。 
結局、霊や妖怪との戦いが一回も無かった作品ですが、この新展開は面白いです。 4人(誠志朗、和宏、美佳子、少女)の逃亡話が次巻に続きます。
3,4,5巻あたりの話とは全然内容の違う作品です。

区切りがわるく、長く続く作品ですが、次の巻に期待させてくれる作品でもあります。
私の評価は、「平均より少し上」です。



滄海(うみ)への逃亡者  ★★★
 闇に歌えば9 滄海(うみ)への逃亡者

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086132079
 発売年月: 1996/02
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
誠志朗達は、海へ帰りたいというお姫様・幸世の願いをかなえるため、御霊部&ヤミブンに追われながらも、逃亡を続けることにした。
「なんと言われようと、絶対に渡せない。 ぼくらは知っているんだ。 御霊部がこの子を殺すってことを!」
そこへ、敵勢力である平家の生き残り達も行動をはじめる…。 はたして逃げのびることができるのか…。

感想
シリーズ9巻目です。
前半は、カラオケボックスに泊まるなどして逃走ルートを決めていく話で、途中でヤミブン・克也、御霊部・飛鳥井が追いついてきて口論になる話があります。
後半は、 御霊部・飛鳥井と、敵勢力・鷹子を仲間に加えて逃亡劇を続ける話があります。

またもや戦いの話は遠くなりました。 逃亡をはじめるのですが、追跡者達の能力によって何度か追いつかれます。 「この先どうするつもりだ?」みたいな口論を繰り返しながら、逃走ルートを何度も変えます。
こうやって内容説明をしてみると、ただ逃げ続けるだけの話ですが、全員考えていることが違っているため、思った以上に会話や行動に幅があります。 追跡する方も、敵味方混ざっています。
最後に、多くの人間に追いつかれるのですが、結局口論になっただけ…。 ただ、敵味方がバラバラになって手を組むというのが新鮮で面白い。 いままであった勢力のごと「壁」がなくなりました。

結末が全然予想つかないです。 ただ、逃亡劇がだらだらと長くなりそうなのが心配…。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



黄金色の黎明 前編―闇に歌えば〈10〉  ★★★
 闇に歌えば10 黄金色の黎明 前編

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086132435
 発売年月: 1996/12
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
6人に人数を増やして逃走を続ける誠志朗達。
「目的を遂行するまで誰ひとり欠けたりしないんだよっ!」
しかし次々と現れる追っ手に、とうとう追い詰められてしまい…。

感想
シリーズ10巻目です。
本編は190ページ程度で、最後に短編話が20ページあります。
前編とありますが、実は8巻からストーリーが続いています。 
御霊部の部長も追跡をはじめ、さらに平家の生き残り松栄も追いかけ始めます。 

逃亡劇がまだまだ続きます。 追跡組みは3、4組ぐらいに分かれて追いかけてきます。  オサキ、タロットカード、サトリなどの技によって追いつかれてしまうのですが、反射、呪的逃走などの技で乗り切ります。
最初から最後まで逃亡を続けている一冊ですが、内容はそれなりにあります。 それぞれ微妙な立場があって説得や口論が多くあります。 
8巻から続いている話なので、これ以上の新しい感想は無いのですが、ワンパターンとは感じていません
悪い作品ではないですが、逃亡話に一息つきたい気持ちもあります。

セリフも増えつつあるので、読みやすいと感じます。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



黄金(きん)色の黎明 後編―闇に歌えば〈11〉  ★★★
 闇に歌えば11 黄金色の黎明 後編

 著者: 瀬川 貴次

 ISBN: 4086132486
 発売年月: 1996/12
 本体価格:¥ 480

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
とうとう海にたどり着いた一行。 しかし松栄にも追いつかれ、再びお姫様が狙われてしまう。
そして戦いの中でお姫様が黄金の光に包まれる。
「安徳の本性、天才を呼ぶ御霊、金色の龍だ」
全員が見守る中、龍になったお姫様は…。

感想
シリーズ最終巻です。
和宏、鷹子とはなればなれになり、呪的逃走も使い果たした誠志朗ですが、とうとうお姫様が望んだ海へたどり着きます。

何度かメンバーを変えたりしてますが、後半までは逃走が続きます。
ヤミブンの先輩達が追いながらもサポートしてくれるという話が、私としては好感が持てました。
結末は無難な終わり方でしたが、ほっとしました。 4巻も続いた逃亡劇が変な終わり方をしなかったのがよかったです。

シリーズ11巻の感想です。
1,2巻目は霊に関する戦い話かと思いきや、中盤から悪の組織との戦いになり、最後は逃亡話になりました。
主人公が強くなるのかとも思ったのに、 大技を使うような話ではなく、人間関係の話になりました。 説明が難しいのですが、味方側の人間達は嫌な性格の人がいないし、個性がハッキリしているので、読んでいて気分の良い話でした。
ストーリー思い返してみると、強く印象にのこった場面がありません。 そんなに大きく盛り上がるような場面は無かったと思います。 しかし続きの気になる話で、いっきに読んでしまいました。 これ以上逃亡が続くと嫌になっていたと思いますが…。

文字数が多いと思ったのですが、読みにくいとは思いませんでした。 テンポが良かったのかな?
私の評価は、「平均レベルくらい」です。








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