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--- 冴木忍 ---



風の歌 星の道〈前〉  ★★★★★
 風の歌 星の道〈前〉

 著者: 冴木 忍

 ISBN: 404413801X
 発売年月: 1992/10
 本体価格:¥ 504

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

風の歌星の道 (後)  ★★★★★
 風の歌星の道 (後)

 著者: 冴木 忍

 ISBN: 4044138028
 発売年月: 1992/12
 本体価格:¥ 504

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
盗賊ソードは、処刑されることになった育ての親・ハラルドを助けるために王宮に忍び込むのだが、捕まってしまう。
「レティシア王女の護衛っていうのは何だ?」
捕まったソードは、ハラルドを助けるという条件とひきかえに、王女との二人旅を命じられた。
しかし「フィンレック王家」の血を濃く引く天然ボケの王女は、魔物を呼び出すことができて…。

感想
馬車や盗賊がでてくる世界観です。 多少、魔物などもでてきます。
最初60ページでソードが捕まって旅にでる話になり、中盤300ページで旅の途中のトラブル話。 後半90ページで王宮に戻ったソードとレティシアの政略結婚の話があります。

子供のときから私の大好きな作品です。 ただし、いま読み返すと不満も少しありました。
メインは盗賊の主人公と、天然ボケで人を疑うことを知らない王女です。 途中で王女を売り飛ばそうとした大男が仲間になります。
王女と盗賊と言うのは定番ですが、キャラクタの個性が強いので、ありきたりの作品にはなっていません。 特に王女は面白いです。 天然な性格で、魔獣をよびだして「お友達」と呼んでいます。 
大半が旅話ですが、ストーリーは普通です。 人買いや、盗賊、反乱をたくらむ貴族などがでてきます。 このあたりは短編話のように短い話が複数ある形式になっているので読みやすいのですが、逆にどの話も戦い中心なので、中途半端な緊張感が長く続き、メリハリが無いとも言えます。
ただし、最後の政略結婚話はかなり盛り上がります。 素直でないソードは、レティシア王女が嫌いではないのに政略結婚から逃げ出そうとします。 それを知ったレティシアは泣きながらもソードの逃亡を手伝うことになります。
結末は教えませんが、良い終わり方だと思います。 この結末は何回読んでも高評価をしています。

ベタベタするような恋愛話ではありませんが、素敵な話だと思います。
私の評価は、「かなり高い評価」です。



あなたに逢いたい―風の歌星の道外伝  ★★★
 あなたに逢いたい―風の歌星の道外伝

 著者: 冴木 忍

 ISBN: 4044138095
 発売年月: 1995/01
 本体価格:¥ 504

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
『風の歌 星の道』の短編集です。ソードの名前を名乗る偽盗賊を捕まえようとする話。 レティシアの弟・ディスクリート王子が魔物退治に行く話。 ソードの友人・踊り子ネフィアのもとに妹がやってくる話。 国王の婚約者が行方不明になる話で、ソードとレティシアが探すことになる話。

感想
本編の後の話ですが、メインストーリーの内容とはあまり関係ありません。
4話ありますが、そのうち2話はソードもレティシアも登場しません。

普通の短編集です。 シリーズと関係ない話ですし、感動的なわけでもありません。
ソードとレティシアのキスシーンがありそうで、結局ないですし、 二人はこのような関係なのかと納得しただけです。
私はソードとレティシア以外に興味がなかったので、ディスクリート王子がメインの話は退屈でしかありませんでした。

本編が好きならば、読まなくてはいけない作品です。 しかしこの本だけを見れば高評価なわけではありません
私の評価は、「平均よし少し下」です。



流れゆく河のように〈上〉  ★★★★
 流れゆく河のように〈上〉

 著者: 冴木 忍

 ISBN: 4044138176
 発売年月: 1998/12
 本体価格:¥ 504

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

流れゆく河のように〈下〉  ★★★★
 流れゆく河のように〈下〉

 著者: 冴木 忍

 ISBN: 4044138184
 発売年月: 1999/01
 本体価格:¥ 504

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「ど、どうしよう! わからないんです、なにも!」
身投げしようとしたところを、殴って助けと聞かされた青年だが、本人は記憶喪失で何も覚えていないと主張する。
ゴンベイと名づけられ、助けてくれた旅芸人一座で生活することにしたのだが、命を狙うものが現れて…。

感想
記憶喪失の青年が、わけも分からず命を狙われながら、旅芸人一座と共に旅をする話です。
「貴族」「馬車」などがでてくる時代設定です。
上下巻になっていますが、50ページくらいの短編話が8つくらいあります。

序盤に命を狙われる話がでてきて、自分はどんな人間だったのか?という話になりますが、その話は最後の50ページだけで進展します。 それまでは、座員達の過去や、立ち寄った町でのトラブルなどがあります。
旅芸人一座の仲間達の過去話が多いのですが、個性ある人間ばかりで、過去話も激しいものになっていて、面白いです。 大貴族の孫だったり、内乱をで戦った暗殺者だったりします。
短編話風なのですが、主人公の記憶喪失の話も少しずつでてくるので、完全に途切れた話にならず、スムーズな流れだと感じました。
最終的に、主人公はかなりの悪者だったので、このまま記憶を取りもどさず、旅芸人になりたい。 という終わり方です。
何かを成し遂げるという話ではなく、トラブルを回避していく話なのですが、いろいろな人生観を持つ人間がいるので、感心するような「良い話」だと思います。 最後だけ盛り上がるのではなく、物語の全体が好きな雰囲気でした。
内容的には真面目な話なのですが、主人公がドジであり、まわりの人間も親しくしてくれているので、ライトノベルらしい優しい雰囲気の作品です。

セリフが多めで読みやすく、ハッピーエンドです。
私の評価は、「高い評価」です。








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