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★★★★
リーフのくちづけ
著者: 大下 淳之介
ISBN: 4812400910
発売年月: 1996/03
本体価格:¥ 591
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
世界を旅してお金儲けをする冒険商人。 アクシスは冒険商人のなかでも珍しい4姉妹だけのキャラバンで奴隷として働いていた。
「儲かりそうだろう?」
ある日、アクシスが女の子を助けたのだが、次女のリーフが儲け話にしようと言い出して…。
感想
ある町の議員からお金を手に入れようとするキャラバンの話です。 その議員は裏金が大好きな悪党です。
アクシスは悪党の陰謀を調べ、その議員と対立し、屋敷に忍び込んだりすることになります。
この話は珍しい設定があります。 主人公が元王子の奴隷少年ということです。 奴隷扱いされていますが、冷静に物事を考えられる余裕があり好きになれます。
もう一つ、性的な話が多いです。 男女関係の話はあたりまえです。 と言ってもドロドロした話ではなく、登場人物たちも「抱かれてもいいかな」という様な、あっさりとした態度をとっています。 ときにはヒロインの女の子が襲われそうになる話もあるのですが、すぐにヒロインも助けられ暗くならないし、襲ったほうも仕返しを受けることになるので、気分が悪くならないです。
最後は、悪徳議員の陰謀を調べ上げ、屋敷に乗り込みやっつける。 という話になります。
ストーリーはありがちですが、珍しい雰囲気で高評価でした。 大人の心理描写があるのですが、さわやかに書いています。
まじめな雰囲気で、ギャグはありません。
あとがきで2巻の話をしているのですが、9年たっても出てないのは何故(2005年現在)?
独自の世界観で、主人公が王子と言う設定もあるのに、無駄な説明は少なく、読みやすいです。
私の評価は、「平均より上」です。
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