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--- 荻原一陽 ---



黒い瞳のメイシス―エルミア幻想奇譚〈上〉  ★★★★
 黒い瞳のメイシス―エルミア幻想奇譚〈上〉

 著者: 荻原 一陽

 ISBN: 4086130076
 発売年月: 1991/03
 本体価格:¥ 428

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黒い瞳のメイシス (下)  ★★★★
 黒い瞳のメイシス (下)

 著者: 荻原 一陽

 ISBN: 4086130149
 発売年月: 1991/05
 本体価格:¥ 459

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内容説明
古代エルミア王国。 ここで墓荒らしのアモン、見習いのビト、魔術師のシーラは、王家の墓を暴いて手に入れた財宝を貧しい人に配る生活をしていた。
そして今年は400年に一度、災いが訪れると共に、莫大な財宝が眠るというパトラ女王の墓が姿を現す年だという。
「パトラ王女の墓のことが書いてあるのね…」
偶然にも墓の情報が書かれている石盤の片割れを手に入れたビト達はパトラ王女の墓に挑戦することにした。
しかし、残りの石版を見つけるため、王宮に忍び込むのだが、メイシス王女に見つかってしまい…。

感想
上下巻の話です。  エジプトっぽい世界観で、遺跡の宝と、盗賊と王女の愛がメインです。
上巻は、王宮に忍び込んで、メイシス王女と仲良くなるのですが、パトラ女王の墓が姿を現す災いの日にメイシス王女がさらわれてしまいます。
下巻は、盗賊や侵略者と墓を巡って争う中、王女が死んでしまうことになり、パトラ王女の力で生き返らせるという話になります。

財宝の話が大きくありますが、そこにたどり着くまでには複雑な話はありません。 自然に墓が現れ、争いになるだけです。
印象的なのは、やはり恋愛話です。 前半は結ばれぬ運命にある王女と盗賊の話。 後半に侵略者によって国が滅びそうになってから、二人が命を落とすことでパトラ王女が仕掛けた奇跡が動き出し、国も二人も助かるという劇的な終わり方になります。
ライトノベルの基本的な話だと思います。 美少女の姫との身分違いの愛ですね。 命をかけるシーンは特に盛り上がります。
ただし、ちょっと真面目すぎるとも思います、もっと二人がイチャツク場面があっても良いと思うのですが、告白をして抱擁するだけです。 古い作品だけあって文章が軽い雰囲気ではありません。

ギャグなんて全然ない、映画のような話です。 ありがちなストーリーですが好きになれました。
私の評価は、「平均より少し上」です。









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