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--- 野呂昌史 ---



Kiryu!―天背天昇秘記 (1)  ★★
 Kiryu!―天背天昇秘記 (1)

 著者: 野呂 昌史

 ISBN: 4073054325
 発売年月: 1996/12
 本体価格:¥ 550

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内容説明
「俺が育った場所では、生きるか死ぬかしかない」
東京の街中に、いきなり数人の男を病院送りにする少年が現れた。 桐生捨介の名前を名乗ったその少年に興味を持った月影は、彼を外務省のガーディアンズにスカウトしたいと言い出した。

感想
格闘ものです。
失われたと思われていた流派を使う少年・琢磨は、 日本の武術家にさそわれてVIPを護衛するガーディアンズに身をおきます。 その後、アメリカ大統領を狙う暗殺集団と戦いを行います。

漫画であった作品の続編(?)らしいです。 漫画版では主人公・琢磨の使う流派の先代が登場するらしいですが、私はそれを読んでないのでコメントは無しです。
主人公の戦いが中心の話です。 最初は戦いしか知らない危険な少年ですが、 日本の生活の中でやさしさを覚えるといった要素もあります。 指一本で相手を倒す点穴や、蛇拳などわかりやすい拳法がでてきて、戦いの流れはあるていど理解できますが、 それでも小説では格闘の興奮は伝わりにくいです。 強い少年というのには惹かれましたが、 内容の割には興奮の少ないイマイチな作品です。 

ラストが「修行のために旅にでる」といった終わり方をしています。一応タイトルに一巻と書いてありますが、 8年たっても2巻がでてないので終わりでしょうねー。 私としては好きではない終わりかたです。 
私の評価は、「平均より少し下」です。








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