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★★★
凶星―いかなる星の下(もと)に
著者: 七穂 美也子
ISBN: 408613067X
発売年月: 1992/06
本体価格:¥ 580
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
自分が死ぬと、異世界が闇に落ちると聞かされた白石改。
しかし手違いがあって、その異世界にきてしまった上に、闇に操られた国が戦争を起こし、改の命を狙ってくる。
「おれとこいつが一ヶ月間、生き延びればいいんだから」
王子エアと共に追い詰められた国を逃げ出すことになってしまう。
はたして改とエアは生き延びることができるのか? そして戦争のゆくえは…。
感想
シリーズ1巻目です。
前半は、闇が世界を狙っているという話と、異世界にきてしまった改の話。 中盤から改とエアの逃亡しなから、近隣の勢力に援助を求める話。 後半は城に戻って戦いに突入する話があります。
普通の少年と、異世界の王子の友情話です。 立場の違う二人が仲良くなるのは読んでいて気持ち良いです。
戦いの方は、それほど興奮する話ではありません。 二人が仲良くなるための適度な困難でしかありません。 しかし最初は王宮から始まり、その後は森などで野宿するなど、ギャップが新鮮な印象をだしていました。
しっかりとした世界観だったので、2,3巻にしても良かったと思います。 いろいろ話があるのですが一つ一つが短く感動がなかったです、もったいない気がします。 もうちょっと盛り上げてもよかったような…。
最終的にエアを連れて地球世界にきてから戦うのですが、クラスメートに囲まれて、「愛を魔法にして攻撃する」という話になりました。 正直なところ読んでいて恥ずかしかった。
良い話だけれど、見せ場が足りなかったと思います。 改は戦わないし、恋愛話もないし…。
私の評価は、「平均より少し上」です。
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★★
幸運を告げる者(ザ・フォーチュンテラー)―占い師SAKI
著者: 七穂 美也子
ISBN: 408613277X
発売年月: 1997/09
本体価格:¥ 530
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
大学一年生の青年・早希はタロットカードを使って人の運命を占い、希望に導く力をもっていた。
ある日、図書館で司書の雨宮操はポルターガイスト現象に悩まされていると相談される。 早希の占いには操の過去に何かがあった事を告げる「塔(タワー)」のリバースがでてきた。 不安になる早希に、操の恋人が襲われたという話がとどいて…。
感想
占いで相談者のトラブルを解決する話です。 短編話の形で3話あります。
1話目は、ポルターガイストに悩む女性の話。 2話目は、自分が養女だったとこを知り家庭がギクシャクしはじめたと相談してくる女の子の話。 3話目は、早希の過去の話です。
まず、現実に近い世界観なのに、主人公の占いは必ず当たり、さらに運命を変える力もある、という設定になっています。 初対面で占ってもらった人も、早希の占いを信じる人が多いと言う不思議なところがあります。
3話とも、かなりシリアスな話です。 本気で人生相談したいような人がやってきます。 そしてタロットカードで占い、状況や対応策などを調べておいて、最終的に事件解決も手伝うという形です。 占うだけでなく、実際に占いの方向に導いていく手助けをします。
タロットカードには興味ありますが、 話がシリアスであることから、あまりライトノベルらしくなく、気軽に楽しめません。
最終的にハッピーエンドになっているので良かったのですが、 早希の死んだ母親が乗り移るという、あやしげな場面もありました。 「現代の日本」だと思っていたのですが、違和感のある設定になっています。
私の評価は、「平均より下」です。
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★★
六芒星形(ヘキサグラム)は語る―占い師SAKI〈2〉
著者: 七穂 美也子
ISBN: 4086132885
発売年月: 1997/12
本体価格:¥ 560
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
呪いの儀式をしたり、怪しげな薬を客に渡すという占いのライバル店・「栄光の手」が新しくやってきた。 偵察に行った早希と、友人の和久はそこで、知り合いの女の子・亜里沙に出会うことになるのだが、彼女が毒薬のマークが入った薬をもっていたことから、店に反感を持つことになる・・・。
感想
シリーズ題2巻です。短編話が2つあります。
早希の昔の話で、上級生にシメられた早希が病気で死にそうになる話。
早希の知り合いの女の子が、新しい占いの店で恋敵を不幸にする助言をしてもらい、それを早希がやめるように導く話です。
一巻に続き「シリアス」な話です。
短編話なのですが、一巻から各話ごとに早希がきれいな男であることや、友人の和久がかっこいい男であることを強調しています。 あやしい方向に進みそうで怖いです…。
このシリーズは、各話でタロットカードが出てきて、カードの解釈の話をいろいろとしています。 しかし、タロットカードの解釈方法は、小説の説明だけでは分かりにくく、読んでいてもあまり面白く感じません。
さらに、タロットカードが光るという、あやしげな場面がでてきました。 よくわからない力を多用されると、感情移入しにくいです。
あまりライトノベルらしくありません。 読み物としては悪くないのかもしれませんが、私の好きな設定が一つも無いです。
私の評価は、「平均より下」です。
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★★
過去と未来の狭間―占い師SAKI〈3〉
著者: 七穂 美也子
ISBN: 4086132974
発売年月: 1998/03
本体価格:¥ 580
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
短編話が2つです。
寂れた旅館を建て直すためにタロット占いをする話。
早希が殺人犯に誘拐されて人里離れた山につれてこられ、「狩り」を楽しむ殺人犯から逃げる話です。
感想
シリーズ3巻目です。 短編の形で2話と、番外編が数ページあります。
まじめな話です。
うーん、無意味に長い話になってます。
旅館の話では、まわりの自然のよさを描いたり、客を呼ぶために占いサービスをする部分がメインになっています。 普通にボランティアをする話です。
殺人犯の話では、殺人犯に捕まるまでの話と、山を逃げ回る話だけで終わります。 面白い部分がまったくありません。
両方の話とも、無理やりに占いの話を付け足しているだけです。 占いがなかったとしても、この話と同じ結末にたどり着くのではないでしょうか。
タロットカードなのに、車の窓ガラスに張り付いて「目隠し」の役目をしたり、 罠を動かすために「縄を切る」ために使ったり…。 使い方を間違えていますよ?
対象年齢がよくわかりません。 占い+まじめな話 というのはあまり良い組み合わせではないと思います。
内容がマジメな作品ですが、ハッピーエンドなのが救いです。
私の評価は、「平均より下」です。
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