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★★
アナベル・クレセントムーン―呪痕の美姫
著者: 中井 紀夫
ISBN: 4840212813
発売年月: 1999/09
本体価格:¥ 620
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
平和な国スカーレットロックの王女アナベル・クレセントムーンの14歳の誕生日、宴会の最中に謀反が起こる。 城の親衛隊隊長ペイルスキンの仕業であった。 アナベルは城から逃げ出すことができたが、ペイルスキンの邪悪な魔法によって、故郷から離れるほど病におかされる体となった。
感想
国を取り戻すファンタジー物語です。 大半が旅に費やされています。
はっきり言って展開が早すぎ! 一巻完結ですが、ストーリーを詰め込みすぎです。
敵に呪いをかけられたアナベルは、 有名な魔法使いを訪ねるが病を治せず、 ドラゴンの住む北の果てをめざし旅をして、 ドラゴンの山に詳しい村の少年の案内で山を登り、ついにドラゴンを倒して呪いを解き、 ペイルスキンを倒して国を取り戻します。
最初は平和な国から始まって、謀反が起こるまではゆっくりなのに、 そこから一気に話が早くなりました。 しかも無駄な風景の説明などは多かった・・・。 逆に盛り上がるシーンは、説明が少なく、すぐ終わった・・・。 物語のペース配分がおかしいです。 戦いも恋愛も、話が早すぎて全然ついていけません。
良かった点といえば、 アナベルのイラストです。 彼女の性格も好きになれます。 きっとイラストに惹かれてこの本を買う人は多いと思いますが…。
ハッピーエンドですが、最後も展開がはやくて印象に残ってないです・・・。 ちょっと無理がありすぎな作品だと思います。
私の評価は、「平均より下」です。
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