TOPに戻る

--- 森橋ビンゴ ---



刀京始末網―ヒツジノウタ  ★★★
 刀京始末網―ヒツジノウタ

 著者: 森橋 ビンゴ

 ISBN: 4757707517
 発売年月: 2002/02
 本体価格:¥ 672

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
かつて東京と呼ばれた場所。
いまでは犯罪者「愚蓮」と、賞金のために愚蓮を捕まえる「始末」が、刀で戦う「刀京」と呼ばれる場所。
父を殺した愚蓮を討つために刀京にやってきた雅は、 「始末」の少年・明と共に愚蓮を追う生活をしていた。
「あの町は、狂っている」
愚蓮と始末の戦いに身を染めるなかで、雅は自分の生き方に考えるようになるのだが…。

感想
狂った町「刀京」での戦い話です。 シリアス+ちょっと悲しい話です。
父親の仇を追う女性・雅と、年下の少年・明を中心とした「刀京」での話です。
戦いの話ですが、日本が廃墟となったわけではありません。 普通の町なのに裏では戦いがおこるという世界観です。

作品のレベルは高いと思うのですが、「よくある話」だとも感じます。 「狂った町で、それでも私たちは生きていくしかない」というやつです。 設定だけを見るとそれほどの作品だとは思えません。 しかし、 この作品は「切なさ」の表現がかなり上手だと感じます。
結末は、愛していた人間と戦わなければならない! という話になります。 ただし、悲しいのですが、いやな終わり方だとは思いませんでした。 登場人物の心情がよく描けていると思います。 悲しくもいい話です。
いろいろな考え方をもつ人間があらわれ、それにより「刀京で生きること」について考えるという話が長々とある作品です。

読みやすいと思います。 悲しい終わり方が好きな人にはいい作品だと思いますが、私にはちょっとシリアスすぎるかも…。
私の評価は、「平均より少し上」です。








TOPに戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送