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--- 水城正太郎 ---



新都疾る少年記者―東京タブロイド  ★★★★
 新都疾る少年記者―東京タブロイド

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 4829161124
 発売年月: 2001/01
 本体価格:¥ 483

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
戦争が終わって間もない昭和時代。 一人の少年が新聞記者になるため東京にやってきた。 彼の名は遊馬。
「吸血鬼なんて迷信です。 合理的に考えれば分かります。」
そんな彼だったが、入社した所がオカルト新聞社だったことにショックを受ける。
他の新聞社を紹介してもらう代わりに、一回だけ働くことにした彼は、吸血鬼騒ぎを扱うことになったのだが…。

感想
オカルト話+探偵話です。
主人公は現実的で推理が得意な少年。  ヒロイン・麻衣子はオカルト主義でお転婆な少女です。
この二人は協力して吸血鬼騒ぎの真相を調べるのですが、吸血鬼を自称する人物や、怪盗、米軍が登場してきます。

殺人事件の現場検証や、後半は怪盗から予告状などの話があります。 舞台設定は良いと思います。
しかし、大掛かりな事件やトリックがあるのではなく、多くの不審者が登場して、その人物達の行動を言い当てる話です。 読んでいると単純な話に思えるのですが、実は複雑な話です。 ちゃんと登場人物を覚えていかないと後で話がわからなくなります。 例えば、プロローグで登場した名も無い老婆まで重要な意味があります・・・。 
最終的に、オカルトが存在するのかどうかハッキリさせないまま終わりとなりました。 面白い設定だけど、これも頭の中で整理しにくい地味な複雑さが残りました。 好き嫌いの意見が分かれそう…。 
私としては、主人公とヒロインの雰囲気が好きですが、推理話は地味な複雑さでイマイチでした。 推理話はあまり印象に残っていません。 主人公とヒロインが調査のためにいろいろな所を移動しながら、オカルトは存在するかどうかで口喧嘩する話が一番印象的です。

主人公とヒロインのドタバタ会話が多かったので、雰囲気が良く、最終的な評価はちょっと高めにしました。
私の評価は、「平均より少し上」です。



白夜に響く黒猫の歌―東京タブロイド〈2〉  ★★★★
 白夜に響く黒猫の歌―東京タブロイド〈2〉

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 4829161272
 発売年月: 2001/06
 本体価格:¥ 525

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
結局、オカルト新聞社で働くことにした遊馬。 そんなある日、奇妙な儀式について書かれた遺言書の相談を受けた。
興味をもった遊馬は儀式に立ち会うことにしたのだが、麻衣子も付いてくると言い出した。
「呪いの宝石って素敵だと思わない?」
呪いを信じない遊馬だが、そこで殺人事件が発生し、屋敷に閉じ込められてしまう…。

感想
シリーズ2巻目。 オカルト話+探偵です。
一巻よりはオカルト要素は小さいです。 オカルトの存在も否定されていませんが、普通の推理話です。
遺産相続の話を巡って、とある屋敷で起こる殺人話です。 殺人事件を解決しながら遺産のありかも探します。

雰囲気はかなり好きな作品です。しかし、殺人のトリックが分かったような分からないような…。 屋敷の見取り図はあるのですあが、最初は詳しく伝わりません。 終わりに近づいてトリックが明かされると、意外と派手なトリックだったので理解できましが、臨場感は無いです。
それよりも笑いのイメージが強いです。 ヒロインがすぐに主人公を叩いたり、その場の勢いで適当な推理をするのが面白いです。 さらに恋愛話も感じさせ、殺人事件なのに明るい雰囲気の作品でした。
この一冊の大半が屋敷内での話で、最終的に遺産を手に入れたところで大きな罠も出てきます。 派手な罠だったのラストシーンが一巻のよりも盛り上がりました。
何人か死んでしまいますが、性格の悪い人間ばかりだったので、それなりに満足でした。

前半で、わかりにく状況がありましたが、全体としては高評価です。
私の評価は、「高めの評価」です。



紅い星より来る使者―東京タブロイド〈3〉  ★★★★
 紅い星より来る使者―東京タブロイド〈3〉

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 4829161418
 発売年月: 2001/10
 本体価格:¥ 567

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「ここに何かを埋め込まれたんです」
火星人に手術をされたとなのる女性が現れ、調査を開始する遊馬と麻衣子。
しかし、なんと麻衣子がUFOにさらわれてしまう。
空に消えた麻衣子を助けるために、猟奇王と手を組むことにした遊馬。
麻衣子を助けることはできるのか、そしてUFOの正体は?

感想
シリーズ3巻目です。
前半は、麻衣子がUFOにさらわれて、猟奇王と協力して調査をはじめるまで。
後半は、火星人と取引をすることになり、麻衣子を助け出そうとする話です。 米軍などが時々話しにでてきます。

よくやりますね。この3巻でもオカルトから始まり、本物のUFOがいるかのように話が進んでいきますが、結局今回は偽者だったというオチになります。
しかし、敵が終盤まで火星人の姿をしているので、物語全体が怪しい雰囲気で、話を盛り上げていました
今回は麻衣子がさらわれているため、遊馬と麻衣子の恋は話や、漫才は少ないです。 しかし変わりに猟奇王がボケキャラのようになっています。 火星人のフリをするためにタコ格好をしているなど、全然悪人っぽくない面白さです。
3巻目になりますが、最後まで読めないストーリーは変わらないです。

良く考えている話だと思います。1,2巻と変わらず面白いです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



黄泉近き神を継ぐ里―東京タブロイド〈4〉  ★★★
 黄泉近き神を継ぐ里―東京タブロイド〈4〉

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 4829161493
 発売年月: 2001/12
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
一人の青年が、山姥(やまんば)が移ったフィルムをもって相談にやってきた。
「本物の山姥!」
その青年を助けると共に、山姥の正体を確かめるため、山奥の村にいくことになったタブロイド社の3人。
そこでは、座敷童(ざしきわらし)も現れてしまい・・・!

感想
シリーズ4巻目です。
前半は山奥の屋敷に行き、その一族の不審な行動や、家に伝わる妖怪の話、そして遺産の話がでてきます。 後半は、屋敷の中で殺人事件が起こります。

今回はオカルトの要素が小さくなっています
山奥の屋敷で、怪しい一族による、遺産に関係する殺人事件です。
中盤で判明するのですが、麻薬を栽培している村というオチです。 推理小説ではよくある話
序盤は、怪しい人物が多く、ドキドキして読んだのですが、最後のほうになると見せ場は少なく、細かいストーリーがよくわからなくなりました。
容疑者も死んでしまい、殺人に関する話が一部ハッキリさせないで終わっています。 好きではない終わり方です

主人公とヒロインの仲の良い口げんかなどが面白かったくらいです。 後は平凡。 殺人事件なのに安心して読める作品でした。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



天空抱く賢者の楽園―東京タブロイド〈5〉  ★★★
 天空抱く賢者の楽園―東京タブロイド〈5〉

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 4829161639
 発売年月: 2002/04
 本体価格:¥ 567

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
空高くから落ちてきた遺体が発見された。
そして、 発見された持ち物から遊馬のタブロイドの社員である・飛鳥昭奈の父親が関係していることが判明する。
「飛鳥君は楽園を作り上げた」
危険を感じた遊馬は調査を中止するのだが、昭奈がロボットにさわわれてしまう。
昭奈を助けるため、「天空の楽園」を探すことになるのだが…。

感想
シリーズ5巻目です。
前半は、昭奈に関する語りが多く、最終的にさらわれます。 後半は、昭奈につけられた発信機をたよりに、助けに行きます。

前半は行動の少ない話でした。 遺体が発見されたり、怪しげな男がでてくるのですが、全然話が繋がりません。 それどころが調査を中止して海に遊びに行くという話になります。
後半になると、一気に話がすすむのですが、いままでの意味深な話が繋がったスッキリしました。
今回の話は推理も少なく、妖怪も無かったのですが、意外に大きな展開になって気持ちよかったです。 初めてストーリー的にも進展を見せます
人魚がでてきても「猟奇王の変装だろ」の一言で終わるため、さらにギャグっぽい雰囲気になってきました。 それはそれで面白いけど…。

感動するほどではないけれど、シリーズものにしては単純で読みやすく、それでいて面白いと思います。
私の評価は、「平均より少し上」です。



新都揺るがす猟奇な男?―東京タブロイドコレクション  ★★★★
 新都揺るがす猟奇な男?―東京タブロイドコレクション

 著者: 水城 正太郎

 ISBN: 482916171X
 発売年月: 2002/06
 本体価格:¥ 567

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
6話ある短編集です。
人魚のミイラを盗む予告状がきて猟奇王と対決する話。 猟奇王とアメリカのジャスティス・ヒーローが野球場で対決する話。 猟奇王が水晶髑髏を盗む現場に、華族のお嬢様が登場して、猟奇王を捕まえようとする話。 ダブロイドの社員である昭奈が学校の七不思議を調べる話。 猟奇王がサンタクロースになって猟奇的なプレゼントを配る話。 猟奇王が煎餅の味を盗むと予告する話。

感想
シリーズ番外編の1巻目です。
短編話ですが、ちゃんと事件が起こって解決する話になっています。

本編よりもギャグの傾向が強いのですが、変わらず面白いです。
猟奇王の登場が多いですが、サンタクロースに化けたり、煎餅の味を盗むなど、全然犯罪になっていない事件もあります。 とてもバカらしくて好きでした

短編話だけあって、読みやすいです。 
発売時期は5巻の後でしたが、本編の話とはまったく関係が無いので2,3巻まで読んで登場人物を理解していれば読めます。
私の評価は、「高い評価」です。








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