|
★★★★
ダーク・バイオレッツ
著者: 三上 延
ISBN: 4840221162
発売年月: 2002/06
本体価格:¥ 536
amazon 紀伊國屋 JBOOK
|
内容説明
『紫の目』を持ち、幽霊を見ることができる高校生・神野明良。 彼はある日、幽霊しかいないバスに乗ってしまった。
「
乗っちゃダメだ。このバスはやめろ」
運よく降りることができた明良は、バスに乗ろうとしていた御厨柊美を止める。
その後、幽霊バスが街で起こっている連続殺人事件に関わっていると知る明良。
幽霊退治を決意する彼に、
柊美は「紫の手」を見せるのだが…。
感想
シリーズ1巻目です。
高校生の二人が幽霊と戦う話です。
前半は、バスを調べて戦うことにするのですが逆に倒されてしまう話。 後半は、昔同じような事件があったことを知り、『紫』の力で再び戦う話になります。
シリアスで、ギャグは全然ない話です。 恋愛話もありません。 途中で重傷を負うなど、真面目に戦います。
深夜の戦いばかりのうえ、主人公達も紫色の不思議な体を持っていますし、 後半に手に入れる武器も『骨でできた銃』という設定で、暗い雰囲気を強くしています。
しかし、主人公達は行動的で、戦いでも全然ひるまないので、怖い作品にはなっていません。 最終的にもハッピーエンドで解決します。
全体的にバスについて調べる場面が多いのですが、無駄だと思う話はなく、内容の濃い作品だと思いました。
読み終わるとスッキリする作品です。 一つの事件は終わったと思いますが、シリーズは続きます。
私の評価は、「平均より少し上」です。
|