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--- 松本祐子 ---



夢の冠 碧の剣  ★★★★
 夢の冠 碧の剣

 著者: 松本 祐子

 ISBN: 4086140632
 発売年月: 1995/04
 本体価格:¥ 410

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
他国へ嫁いだ姉を訪ねて、アヴィロンの王子ルーカスイオンは、みんなにはナイショでお忍びの旅をすることした。 突然旅の共をすることになった侍女のイルヴィは、王子の行動に振り回されることに。
ラドール国の国境を通ろうとした2人だが、王子が指名手配されていることを知る。 そこで国境警備隊の副隊長ファレルに助けられ、3人でアヴィロンの戻る旅をすることになるのだが・・・。

感想
独自の世界観をもったファンタジーです。
「14才の王子」、「王子の侍女」、「剣士の青年」の3人で旅をする話です。 国境はすべて閉鎖され、かなり追い詰められた旅です。 宿に泊まるのですが、手配書が回っていたり、船に乗っても狙われてしまい、イルヴィの婚約者の元に助けを求めても裏切られ、 ギリギリの逃亡です。

戦い、恋愛、旅物語、国の権力争い、とかなりバランスの取れた話です。 王子は14才の少年で、子供っぽい行動が多いのですが、不思議な力を持っています。 イルヴィはしっかり者の美女で、剣も使えます。 ファレルは剣の達人で2人を助けるのですが、単細胞でイルヴィに色目を使っています。 誰が主人公とは決まっていない感じでした。 3人の「心のつぶやき」などが書かれていて、3人ともがメインです。
感動や興奮をするものではないのですが、話の流れが速く、読みやすいです。 流れは早いのですが、逃亡によって舞台を変えながら話が進み、前の舞台での話は引きずらないので、複雑にはなりません。 緊張感のある話なのに、読み終えたときにもっと続いてもいいと感じました。 

ハッピーエンドですが、 逃げるのがメインのため、気に入らない敵が数名のばなしです。 できれば性格の悪い登場人物はコテンパンにしてほしかったです。 最終的に王子の命を狙う敵は倒せたので、それなりの結末ですが・・・。
私の評価は、「高めの評価」です。



夢の冠 白の闇  ★★★★
 夢の冠 白の闇

 著者: 松本 祐子

 ISBN: 408614204X
 発売年月: 1996/06
 本体価格:¥ 460

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
神殿の祭礼で大神官の役を務めることになった、王子・ルーカスレオン。 ところが、儀式の最中に王冠が盗まれてしまう。 不吉な予言まで噂が広がり、ルーカスレオンの評判は地に落ちてしまった。 3日以内に王冠を取り戻さないと彼の地位はなくなってしまう。

感想
シリーズ2巻目です。 こんどは王冠が盗まれ、またまたピンチです。
無事に国に戻った3人後の話です。 イルヴィとファレルが喧嘩をしているときに、王冠が盗まれます。 イルヴィとファレルはしかたなく協力して、王子の立場を守るために、犯人を捜しすことになります。 期限は3日。

王冠探しの期限があるものの、前巻よりも緊張感が無くなったストーリー展開です。 どちらかというと、王冠が盗まれる前の段階で、ファレスが御前試合に出場したり、イルヴィの結婚話がでてきたりなどする話が印象に残っています。
メインの3人ですが、心の中の考えが、中括弧( )  の書き方で多く表現されています。 そのため3人の考えなどがわかりやすく、 親近感がもてます。 ストーリー的にはそれほどでもない作品ように思えますが、 3人の行動は好きになれるでしょう
最後は、以外と簡単に王冠は手に入るのですが、そこに至るまでに複雑な人間関係や、勢力関係があるといった感じです。

前巻ほど緊張感があるわけではないのですが、話はスムーズで、読みやすく、良い作品だと思います。
私の評価は、「平均より上」です。








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