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--- 舞阪洸 ---



火魅子伝〈1〉  ★★★★★
 火魅子伝〈1〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829128763
 発売年月: 1999/03
 本体価格:¥ 609

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
突然、3世紀の九洲(きゅうしゅう)にタイムスリップした久峪雅比古(くたにまさひこ)は、自分を呼び出した耶麻台国(やまたいこく)の妖精・キュウを問い詰めた。
「耶麻台国を復興して女王の火魅子(ひみこ)を立てれば、君は君のいた時代に還れるんだ」
国を復興するしかなくなった久峪の前に、火魅子候補の美少女達が現れて…。

感想
シリーズ1巻目です。 侵略された国を取り戻す話です。
前半は、3世紀のパラレルワールドにタイムスリップした久峪の話や、 火魅子候補を中心として書かれた現状の話などがあり、
後半は、耶麻台国を滅ぼした狗根国の兵士数十人と戦いの場で、味方達が何組かがめぐり会うという話があります。

1巻ということで世界観の話が何度かでてくるのですが、九州を元にしたパラレルワールドということで簡単に理解できます。
最初は耶麻台国に関係のある登場人物たちがバラバラに生活している状態で、何度か視点が変わりながら物語が進むのですが、登場人物それぞれが主人公になれるほどの存在感があって、最後に力を合わせる所はかなり盛り上がります
魔法などの要素もあり、間違えて召喚された主人公にも能力がありそうです。 また、10人にも満たない勢力が国を作っていくという「成長」の部分にも期待ができます。
火魅子候補が女の子ばかりだというのも雰囲気を明るいものにしてくれています。 まじめなストーリーなのに、ときどきボケの話もあって明るい雰囲気が大好きになりました。

明るい雰囲気の戦い話で、盛り上がりました。 これからの話に期待。 
私の評価は、「高い評価」です。



火魅子伝〈2〉  ★★★
 火魅子伝〈2〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829129301
 発売年月: 1999/11
 本体価格:¥ 546

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
耶麻台国を復興するため、神の遣いを名乗る久峪と、火魅子候補が立ちあがったという噂は九洲中に広がった。
「進撃だ!」
勢いにのる復興軍だが、兵が農民の集まりだということと、武器の少なさが解決できず…。

感想
シリーズ2巻目です。
勢力を大きくしながら関所などを攻略してく 耶麻台国復興の話。 敵側の内部話。 まだ合流していない火魅子候補が戦いに巻き込まれる話などがあります。

1巻とは違っていい話が少なかったです。 主人公達は少しずつ進軍しながら話し合いを続けるだけです。 簡単な関所にしか行っていないので、ページ数は多いにも関わらず、戦いはありません。 それでもそこそこ面白いけど…。
今回のメインは、敵側が魔獣を呼び出して、合流していない火魅子候補達が襲われる話です。
しかし、魔獣を呼び出すために名も無い女の子が生贄にされてたり、実際の魔獣との戦いでも味方が拷問されたり…。 興奮する話だった一巻とは違う部分が強調されています。 とはいえ、暗い話というほどでもありません、最終的に魔獣も倒しましたし…。
結局、他の味方と合流することなく、ストーリー的にはあまり進展していません。 普通の作品になってしまいました

とりあえずは、1巻よりも低評価です。 メインの登場人物には被害がでていないので、問題ありません。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



火魅子伝〈3〉  ★★★
 火魅子伝〈3〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829129557
 発売年月: 2000/03
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
とうとう本格的な戦い決意した復興軍。 そこで久峪が立てた作戦を実行するため、火魅子候補の一人・伊万里は自分を囮にすることを決めた。
一方、まだ合流していなもう一人の火魅子候補・藤那は敵兵が出撃した街に潜入しようとしていた。
「街を乗っ取れないかな」
藤那は街に入り込むため、旅芸人一座に入ることにしたのだが…。

感想
シリーズ3巻目です。
2つの場所での話が交互にあります。 一つは火魅子候補の一人・藤那が旅芸人にばけて敵の城に入ろうとする話。 もう一つは、久峪達が自分達より強い街を攻略するために、敵をおびきだす準備をする話です。

またまた雰囲気が変わりました。 エロい場面(イラスト)が多いです。 藤那が旅芸人一座に入り込むのですが、そこの女性は半裸で踊るような芸が多いですし、城に入り込むために藤那も半裸になってます。 時代観からして変な話ではありませんが、男の読者を狙いすぎ…
久峪達は、やっと街の攻略に入りますが、2巻の最初に立てた作戦を、この3巻の終わりにやっと始めています。 他の火魅子候補の話をしているとはいえ、ちょっと遅いペースだと思います。
この巻は、藤那が旅芸人一座に入る話が一番長いですが、それ以外にも、復興軍内での会話や、敵軍内部の話、など、場面をかえながら細かい話をすることが多いです。 退屈ではないですが、細かい話ばかりではなく、戦いに勝利するような盛り上がる話がそろそろ欲しいです。

読みやすい話です。 女性が多いとはいえ戦い話ですし、エロい場面を考えると、完全に男向けの作品になりつつあるかも…。
私の評価は、「平均より少し上」です。



火魅子伝〈4〉  ★★★★
 火魅子伝〈4〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829129751
 発売年月: 2000/07
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
苦しい戦いがはじまった復興軍。 しかし武器を手に入れることができた久峪は後方待機をやめ戦場にかけつける。
一方、 藤那達は順調に兵士の少なくなった街を占拠するのだが…。
「わたしたちは、そのとき誓った。 必ず仇を討つと!」
街の占拠を手伝った旅芸人一座にも、密かな目的があって…。

感想
シリーズ4巻目です。 またまたエロいイラスト。 びっくりしたよ…。
まだ2つの勢力の話が交互にあります。 藤那はエロいかっこうで油断させて城を占拠します。 また復興軍は街の外で本格的に戦いになります。 この戦いではイラストで部隊の配置図などが入っています。

登場人部が増えて30人を超えたので細かい話も数多くなりました。 ここでは大きな流れだけを話ます。
まず気になったのが、表紙をひらいて1ページ目のイラスト! 男性客必見? 恋愛要素の話ではなく、本当にエロだけのイラストです
一方、復興軍の話は本格的な戦いなのですが、説明文が多いです。 各部隊の動きを細かく書いています。 擬音だらけの戦闘話よりはずっと面白いけど、序盤は期待していた豪快な活躍がなかったです。
後半に入ると、分かりやすい見所があって盛り上がります。 旅芸人一座が復讐をはたす話や、武器を持った久峪達が戦場にかけつける話です。 苦しい戦いが、いっきに優勢になっていきます。 
やはり登場人物である10人以上が全員主役クラスの個性と強さをもっているのが好きになれます。 それらの人物が力をあわせているのが面白いです。
最終的に兵力では圧倒的に劣る戦いに勝つことになり、気分良く読み終われました

戦闘の陣形が細かくて分かりにくいところもありましたが、それ以外は読みやすく、ハッピーエンドになります。
私の評価は、「平均より少し上」です。



火魅子伝〈5〉  ★★★★★
 火魅子伝〈5〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829113057
 発売年月: 2000/11
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
合流した久峪・藤那達はこれからの作戦について話し合うことにした。
「死ねぇっ、神の遣いぃっ」
そんなとき突然、伊万里が久峪を襲う!
彼女は敵に操られていて、1週間以内に薬を作らないと死んでしまうことが判明。 そこで久峪達は薬の材料を探して山に登るが…。

感想
シリーズ5巻目です。
序盤は、2つの勢力が合流し、登場人物達の話し合いが行われ、 後半は、少人数での山登りになります。

少人数での行動になったので、会話が多く、登場人物達の個性が強調される話になりました。 私の好きな雰囲気です。 
山登りがメインの話ですが、同行している女性人との間でボケやトラブルが連発です。 明るい雰囲気で、新しく合流したメンバー絡みが新鮮で面白いです。
山登りでは足手まといだった久峪ですが、最後に戦い話があったときに活躍します。 
前巻の部隊での戦いとは一変して、少人数になったので楽しく読めました。 その変わり登場場面の少なくなったキャラクターもいます。 私はほとんどの人物に対して好感を持っているので、誰との絡みでもいいのですが・・・。

ギャグ的な雰囲気で、適度に笑えるお色気の場面もあります。 読みやすい作品でした。
私の評価は、「平均より少し上」です。



火魅子伝〈6〉  ★★★★
 火魅子伝〈6〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829113367
 発売年月: 2001/04
 本体価格:¥ 588

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
伊万里を治療は完了。 しかし休むまもなく攻めてくる狗根国軍。
「敵の兵力を分散させたのち、これを前後から挟撃して各個撃破する。」
船を使い対抗しようとする久峪。 作戦はうまくいくのか?

感想
シリーズ6巻目です。
前半は、 伊万里をはじめ、内部での会話がメインです。 後半は、次の戦いに備えて移動をはじめる話です。

主な登場人物が勢ぞろいしました。 ここでやっと一つにまとまった印象を受けます。 火魅子候補も6人が集り、いままでバラバラに行動している話を読んでいたら、達成感のようなものが感じられ、ちょっと感動できます
特に登場人物達の会話は楽しいのですが、一方で状況説明の文章も多くなってきました。 もう6巻目ですし、登場人物もかなり多くなったので、いろいろな細かい話があり、かなり大きな世界観になっています。 退屈ではないですが、ストーリーの進みが遅いのもまた事実です
船に乗るという要素が加わった以外は、戦いの準備しかありません。 しかし単純な話にもなっていません。

ここまでの6冊はすべて300ページ超えています。
登場人物紹介のページに書かれている人物も30人を超えました。 しかし個性的な人物が多く、読みやすいです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



火魅子伝〈7〉  ★★★
 火魅子伝〈7〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829114002
 発売年月: 2001/12
 本体価格:¥ 546

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
4千人の狗根国軍と戦うことになった復興軍。 そこに魔人が現れるかもしれないという。
「神の遣いの護衛だよ」
なんと 狗根国軍である天目が、久峪に護衛の魔人をつけると言い出した。 いったい天目の目的はなんなのか…?

感想
シリーズ7巻目です。
挟撃するために2手に分かれた復興軍ですが、 結局バラバラに戦いをやることになります。 一方は防衛戦で大軍隊相手に苦戦します。 もう一方は久峪率いる軍隊が周りの街を攻める話です。
その話の裏で、強力な魔人が襲ってくる話があり、 久峪が狙われます。

最初から最後まで狗根国軍との戦いが続いています。
だんだん見所がなくなってきました。 登場人物達の会話ですが、新しい要素はありません。 それに加え戦闘での状況説明が長い。 確かに説明のおかげで状況は理解できますが、ちょっと退屈です。
1,2巻のような少人数での戦いは面白いですが、部隊ごとの戦いだと、メインの登場人物の活躍の場がないですね。 弓を撃ったり、乱戦などばかり印象に残っています。
ただし、魔人が現れる話がこの先盛り上げてくれるかも? 最後は敵の魔人が現れてピンチになるところで終わりました。
魔人の登場以外は、大部隊どうしの乱戦だけの一冊でした。

文字数は増えましたが、分かりにくいわけではありません。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



火魅子伝〈8〉  ★★★
 火魅子伝〈8〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829114215
 発売年月: 2002/04
 本体価格:¥ 609

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
魔人から久峪を逃がすために、一人で立ち向かった香蘭。
「香蘭の姿はどこにも見当たらないんだよ」
久峪は無事だったのものの、香蘭が生死不明になってしまった。 そこにオカマの仙人が現れて…。

感想
シリーズ8巻目です。
引き続き防衛戦の話があり、 久峪の周りで、魔人や仙人が現れる話があります。

6巻から続いている防衛線ですが、こんどは逃げる敵を追いかけるという話で、さらに次巻につづきます。 さすがに長すぎる! またもや部隊編成などの説明文が入っているし。
一方で久峪の方では新しいキャラが続出して新展開をやっています。 香蘭のピンチをはじめ、人外の戦いに突入しました。 戦闘レベルが高くて面白かったです。 ただ、どんどん強い登場人物が登場していくのはどうなんだろう…。 いままで活躍していた人物達の扱いが小さくなっるような気がします。
さらに新しく登場する女性キャラの胸も、だんだん大きくなってきています。 今回登場した女の魔人は、イラスト見ると胸が顔と同じ大きさなんですけど…。
登場人物も多くなりすぎて、話が収拾できない状態になっています。 ここまで軍隊が大きくなったなら、さっさと九洲を制圧してほしいです。

話はなかなか進まないのに、登場人物は多くなりすぎ&強くなりすぎ。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



火魅子伝〈9〉  ★★★
 火魅子伝〈9〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 482911438X
 発売年月: 2002/08
 本体価格:¥ 609

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
苦しい戦いを終えた復興軍。
さらに九洲各地を押さえ、兵士の数もすやすために、3手に分かれて勢力を広げることにした。
「相撲大会の準備にかかろうか」
船で兵士集めの旅にでた久峪は、相撲大会で地元民の人気を取ろうと考えた。

感想
シリーズ9巻目です。
3チームに分かれて行動する話ですが、戦いに関係ない話ばかりです。 たんにドタバタと会話をし続けます。

とうとう話を進めるのを放棄した感じがします。 3チームはそれぞれ、兵士集めのために味方の女性達が相撲をする話や、女性達の胸にかんする口喧嘩、女性達が半裸でマッサージなどの話があります。
どれも少しお色気があり、ボケのある話です。 そんな話が300ページくらいまで続くのですが、ストーリー的には進展がない作品です。
最後に再び魔人がおそってくる話があるのですが、いままで何回か見せた久峪の不思議な力で、勝利を導くことになるパターンです。
お色気も戦いも、いままであったような展開ばかりです。 8巻まで読んで登場人物を好きになっていれば面白いですが、 この一冊だけを見れば内容の薄い話でした。

軽い雰囲気で、お色気と主人公の活躍があるので、一応、軽くてハッピーエンドの話です。 しかし国を復興する話でボケの話を続けて欲しくないです。
私の評価は、「平均より少し下」です。



火魅子伝〈10〉  ★★
 火魅子伝〈10〉

 著者: 舞阪 洸

 ISBN: 4829115041
 発売年月: 2003/03
 本体価格:¥ 693

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
狗根国軍の天目が反乱。
「向後のことを話あうために、天目殿と久峪様の会談の場を設ける」
独立した天目が久峪と和平交渉をしようというのだが、それに対して久峪は…。

感想
シリーズ10巻目です。 第一部完結します。
前半は、天目が反乱を起こす話と、 久峪がさらに街を手に入れる話。 後半は、天目と和平交渉をして平和になった後の話があります。

あまり好きではない終わり方です。 グダグダになっています。
狗根国に対して反乱を起こした天目と、九洲を半分に分けて統治する。 という話です。 かなり中途半端な終わり方…
全部で400ページをかるく超えているのですが、 久峪は「すけべ」だという話と、久峪は頭がいい。 という話が繰り返しあります。 いままでの巻も含め10回以上栗換えされているネタですね。 さすがに飽きてきました
最後に第2部に続くプロローグがかかれていますが、また話は長くなりそうです。

シリーズ10巻の話です。
前半は、少人数のため登場人物達の活躍や、お色気が面白かったです。 しかし後半になると兵士の人数が増えるばかりで話が進まないので退屈でした。
同じようなネタを繰り返しているし、部隊編成などの説明文が多くなったのも面白くないです。 火魅子候補達の個性的な活躍が見たかったのですが、個性が生かされなくなっています。
最後には、ドタバタした会話でページを埋めていますが、国を復興する話ではやってほしくなかったです。 興奮する話になると思っていただけに期待はずれでした。
今後の話ですが、このシリーズは今度は狗根国の姫にスポットをあてて新シリーズをやるらしいです。 正直これ以上続けないほうがいいと思うのですが…。
10巻ごろになると、話がグダグダになっていたのですが、 火魅子候補達が好きになれる性格で、感情移入していたからこそ最後まで読めた作品です。 これが狗根国側に話が移ると、読むのが辛いのではないかと思います。 新しく姫がでるのでお色気は増えそうですが…。
イラストも別の人が書くそうです。 ここまでの10巻で感情移入していた私としては、首を傾げたくなる話です。

前半は高評価の作品でしたが、もっとスムーズに国を取り戻して欲しかったです。
私の評価は、「平均より少し下」です。








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