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★★ 神様家族 著者： 桑島 由一 ISBN： 4840108102 発売年月： 2003/06 本体価格：￥ 609 amazon |
内容説明
神山佐間太郎は、父親が神様、母親・姉・妹が女神、同居人が天使、という神様候補の少年。
勉強のために人間界で暮らしているのだが、神である両親が親バカなために、何でも願いがかなうという人生を送っている。
「せっかく恋ができると思ったのに、まるでダメじゃん。 オヤジは奇跡使うし」
そんな佐間太郎は、普通の人間として恋をしたいと願うのだが…。
感想
シリーズ1巻目です。
佐間太郎が、普通の恋をしたいと願うのだけれど、父親が勝手に恋をかなえてしまいます。 その後、この世界がいやになった佐間太郎は、普通の人間として人生をやりなおすことにするのですが、 それはヒドイ世界で、やっぱり元の世界に戻ることになります。
さらに恋を応援してくれた幼馴染の天使と仲良くなるという要素があります。
かなり気分の悪い作品でした。 親や姉が恋をかなえてくれるのですが、佐間太郎が嫌がっているのを知っていて、遊んでいるような行動をしています。 ギャグ話ならよかったのですが、本気で恋をしている少年をからかって楽しんでいる家族が好きになれませんでした。
後半になると、普通の人間になるのですが、かなりヒドイ世界です。 家族は愛情がまったくない性格に変わり、恋をした相手の女の子も性格が悪くなっています。 なぜ彼女まで変わるのかが分かりません。 とにかく暗い話になりました。
結末だけは良かったです。 元の世界に戻り、恋はかなわなかったけれど、家族と仲直りして、同居している天使とイイ雰囲気になったという結末です。 明るい話になって気分良く終われました。
中盤までは好きになれない話です。 最後を盛り上げるためなのでしょうが、やりすぎだと感じます。
私の評価は、「平均より下」です。
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★★★ 神様家族〈2〉発育少女 著者： 桑島 由一 ISBN： 4840108714 発売年月： 2003/09 本体価格：￥ 609 amazon |
内容説明
突然、同居人の天使・テンコから赤ちゃんが生まれたことを聞かされた佐間太郎。
「その一、キスじゃ赤ちゃんはできません！」「その二っ、赤ちゃんはコウノトリさんが運んでくる、それ迷信！」
しかたなく世話をすることにした赤ちゃんだったが、次の日に幼稚園児まで成長していたことで大騒ぎに…。
感想
シリーズ2巻目です。
200ページくらいまでは、成長が早い赤ん坊と同居する話と、病院で一人の女の子と出会う話があります。 最後50ページくらいで、成長した少女が、病院の女の子と関係がある。 という話になります。
赤ん坊との同居生活が長い話ですが、明るい話でドタバタとする展開が面白いです。 佐間太郎やテンコを始め、家族全員が大騒ぎに巻き込まれます。 特に面白いというわけではありませんが、1巻と比べてかなり気分のいい話でした。
結局、赤ん坊がやってきた理由はハッキリしていません。 なんか神様は「奇跡」みたいな言葉でかたづけていますが、変な理由をつけるよりはイイ話かも？
さらに最後15ページで話が急展開します。 話が終わったのかと思ったところで「神様候補だとばれてしまった佐間太郎に罰を与える」という話になり、強制的に世界が変えられます。 読まないと分からない話ですが、すごく面白いハッピーエンドになります。
1巻と異なり明るく気分のいい話で、特に最後は面白い展開になって気に入ったのですが、 中盤までの赤ん坊との生活話が、ギャグと真面目の中間のような雰囲気で、無駄な話もあり、印象に残らなかったという感じでした。
私の評価は、「平均より少し上」です。
