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--- 葛西伸哉 ---



熱死戦線ビットウォーズ  ★★★
 熱死戦線ビットウォーズ

 著者: 葛西 伸哉

 ISBN: 4829126094
 発売年月: 1995/01
 本体価格:¥ 571

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
高校3年生の鏡一は、学校の帰りにフルートを奏でる美女・美環とであった。 その直後モデルガンを持った男があらわれ、鏡一のまえで二人が突然に「変身」をする。 
「あなただけ危険な目にあわせられません! 僕も一緒に戦います」
偶然に世界の運命をかけた戦いに巻き込まれた鏡一は、事情を説明してくれた美環とともに戦いに挑む決意をする。

感想
変身の能力を持った人間達のバトルゲームです。 美環はフルートを使って変身し「音」を操ります。 鏡一はカメラを使って変身し「光」を操ります。

この話は物理の辞書がないと完全には理解できません。 最初から最後まで戦いばかりしているのですが、殴ったり蹴ったりの戦いではありません。 「質量」「エネルギー」「情報」などを力に変えて戦います。 擬音だらけの戦いよりは面白いと思いますが、 頭を使います
私は「純粋なエネルギーは、物質よりポテンシャルが低い」というあたりまで理解できました。 後半の「宇宙と情報」のあたりは分かったフリをして読むしかありません。 しかし私の頭が足りないだけで、物語は難しい単語を並べているわけではありません。 読みやすいよう書いてあると感じます。
色っぽい話は少ないですが、美女と協力しての戦いなので、雰囲気は明るい感じです。 「最後は宇宙のあり方」みたいなレベルまで話が発展します。

面白いかどうかは、このような物理的な話が好きかどうか?ということだと思います。 作者が知識を披露しているだけの作品ではないので不快ではありません。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



バギーラギーで出かけよう!  ★★★★★
 バギーラギーで出かけよう!

 著者: 葛西 伸哉

 ISBN: 4840221618
 発売年月: 2002/08
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
バギーラギーの修理工場を営むアーレイは、本業とは別に一つの夢を持っていた。
「 さあて、久しぶりの宝捜しだぜ!」
狙いは革命前に隠された王家の冠。 幼馴染のベッツィと共に火山を登るのだが…。

感想
ロボットのような重機械で宝捜しをする話です。
といっても、宝の場所は分かっており、罠があるわけでもありません。火山を登る話です。  登るのが難しい場所があったり、ライバルと手を組んだり、裏切り者が出たり、です。

人間関係や、宝捜しにかける思いを語る場面が多い作品です。
この作品は、登場人物の個性がいいので好きになれました。 メインの登場人物は5人〜10人ぐらいですが、全員に対して好感が持てます。
最後に裏切り者がでるのですが、ただの子悪党で、気持ちよく倒されてくれるので、これもまた面白いです。
欠点もあります。 後半にバギーラギーに乗り込んでの戦いになりますが、 機械の動きが文章では伝わりにくいです。 さらに、それぞれの機械に名前が付いているので、固有名詞が多くなります。
それでも、この作品は登場人物の個性が光っています。 「主人公」・「ヒロイン」・「ライバル」・「お嬢様」それぞれが宝捜しについて別々の思いを持っていますが、全員の思いに共感ができました。 だれに感情移入をしても面白いと思います。
最終的に、「オチ」がつきますが、ちゃんと宝までたどり着きます。 気持ちのいい終わり方でした。

機械の説明をする部分を除いて読みやすく、 ハッピーエンドです。
一部不満もありますが、「宝探しにかける思い」が好きになれたので高評価です。
私の評価は、「高めの評価」です。








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