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--- 鏡貴也 ---



伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望  ★★★★
 伝説の勇者の伝説〈1〉昼寝王国の野望

 著者: 鏡 貴也

 ISBN: 482911410X
 発売年月: 2002/02
 本体価格:¥ 588

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内容説明
「きょうも眠いんだよ」
ローランド帝国王立特殊学院は、国の異端者を集めて戦争の道具として育てる場所だった。 そのなかで昼寝ばかりしているライナは落ちこぼれ。
「僕の下のきてもらいたい」
そんなライナに興味をもつ青年貴族のシオンと、女剣士フェリス。
やがて戦争が始まり…。
感想
魔法を中心とした物語です。 ちょっと分類が難しいです。 ただ、魔法を駆使した戦いにこだわったものでなく、登場人物たちの夢や野望などの心情を重視した話です。
学園の生徒たちの訓練からはじまり、戦争がはじまって、戦争が終わった後の話まで速い展開で進みます。 しかしこの1冊はこれから始まる話のプロローグ的なものかも(?)。

珍しい話です。説明しにくいですが、最初は学園もの、中盤から戦闘もの、最後は…冒険ものかな?
良いところは、最初は「学園もの」に見えたのが、うまく話が大きくなるところです。 そこに不自然さや、長い説明はありません。 またライナ、シオン、フェリスというお互いを助け合う関係が、他の「剣と魔法」を扱う作品と一味ちがうように感じました。
この話はライナが主人公だと思いますが、あまり「主人公」というものにこだわってないようです。 シオンやフェリスの視点に移ることが多々ありました。 それぞれの個性が生かされていると思います。
最後は、なまけもの主人公が平和な「昼寝王国」をつくるために「伝説の勇者の伝説」を調べる旅にでます。 ということは、この巻の戦争は旅にでるまでのプロローグ的な存在でしょうか?。

文章はかなり読みやすいです。途中戦争のところでは悲しい状況ですが、そこはサラッと終わるので、それほど暗くなりません。 なかなか盛り上がる終わり方です。魔法が中心になっていますが、他の作品に見られない流れを感じます。出だしとしては良作だと思います。
私の評価は、「高めの評価」です。








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