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★★★★
若草野球部狂想曲―サブマリンガール
著者: 一色 銀河
ISBN: 4840214131
発売年月: 2000/02
本体価格:¥ 599
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
夏の甲子園を沸かせた10年にひとりといわれる怪物球児・西宮光児。 彼が野球の名門高校を辞めて転校した先は、部員9人のうち4人が女の子という公式戦にも出られない若草高校だった。
さらに若草高校の野球部は、甲子園優勝高校に勝たなければ廃部になることが決まっている。 しかし西宮光児は、へなちょこボールしか投げれない女の子投手・真由美を見て勝つことができると言った。
感想
本格野球小説です。 甲子園の英雄が弱小高校を鍛える話です。
小説ではかなり珍しい形です。 球種や戦術などを本気で説明しながら話が進んでいきます。 特に、物語中に何回か「野球について講義する、雑談コーナー」があるのは驚きました。 実在の高校のネタがでてきてるし・・・。 他にもプロ野球球団の悪口や、過去の野球漫画に登場した魔球などの話がでてきますが、大丈夫なのかこの小説? 問題ないのか?
若草高校の投手が、へやちょこボールしか投げれない女の子の投手です。 しかし彼女の投球には秘密があります。 後半はその話のため、変化球について分かりやすく説明してくれてます。 とても勉強になりました。
私は野球のルールは知っていますが、野球選手については数人くらいしか知りません。 しかしその程度の知識で楽しめます。 さらにイラストで4コマ漫画が書かれています。 面白く野球理論を解説してくれる作品です。 ほんとに珍しい形の小説ですね。
よみやすくハッピーエンドです。 面白いですが、野球のルールを知らない人にはさすがに読めないです。
私の評価は、「高い評価」です。
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★★★
若草野球部狂想曲〈2〉
著者: 一色 銀河
ISBN: 4840216819
発売年月: 2000/11
本体価格:¥ 620
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
部の存続を勝ち取った若草高校に新たな挑戦状が届く。 その相手は全国女子硬式野球大会で優勝した白桜学園。 そこには西宮光児が会いたくない幼馴染・小夜美(こよみ)がいる高校だった。
感想
一巻に続き野球漫画です。 今回の相手は”日本一の女子野球部”です。
光児の幼馴染の女の子・小夜美の話や、怪我をした光児の代わりに鈴音という女の子が加わる話などがありますが、 メインは野球の試合です。
男子相手に投げた女の子投手・真由美の話を聞いた女子高校が、真由美に興味を持ち、試合を申し込んでいきます。 今回は情報戦・進塁術などの知識がでてきました。 力のない高校が勝つにはどうすればいいのか真面目に考えています。 ついでに雑談コーナーと4コマ漫画が引き続きあります。
良く考えたら、ストーリーは工夫のない話だった。 まあ野球の知識話が面白かったからイイとしましょうか。
私の評価は、「平均より少し上くらい」です。
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★★★★
若草野球部狂想曲〈3〉スプリング・ステップ
著者: 一色 銀河
ISBN: 4840217831
発売年月: 2001/04
本体価格:¥ 599
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
若草高校野球部の中心人物である西宮光児と春野亜希が合宿先で大喧嘩、 2人は野球で対決をし、負けた方が野球部を去ることになった。
春野亜希は155キロの速球を投げる有馬大志がいる若狭常陽チームで、若草高校と戦うことになったが…。
感想
野球話ですが、ここにきて知識よりもストーリーが熱くなってきてます。男子部員が入ってきたら女子部員は強制的にレギュラーを奪われるのか? という話で対立がおきます。 登場人物それぞれが、なやみを持っている話です。
1、2巻は完全に野球の知識優先だったのですが、 今回は155キロを投げる左腕相手に出塁することも難しいため、打席に入るときの精神状態の描写などが増えています。 退部をかけて試合となり、ストーリーも盛り上がってきます。 かなり面白くなったと思います。
しかし知識話もなくなってはいません。 今回は「左」に関する話と、155キロを打つために大切なこと、などがあります。
どうなる事かと思いましたが、いい結末でした。 ただ全体的に文字数が増えて読み疲れるかも…。
3巻まで読みましたが、面白かったのもありますが、それよりも野球知識のタメになったという感じです。 野球が大嫌いな人にはおススメできませんが、 特別に野球好きでなくても面白いと思います。 ただ問題もあります。 打率や順位、戦術の話などがでてきますが、これは時がたつと変わってくるため、そのうち古い知識になってしまうかも・・・。 作者は2001年の情報をもとにしていると書いています。
他には巨人、阪神のネタで危ない表現がでてきてると思います、 このあたりは逆に反感をかってしまうかも…。
ライトノベルには珍しい、リアルな野球話でした。
私の評価は、「高めの評価」です。
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★★
若草野球部狂想曲EX―アンサンブル
著者: 一色 銀河
ISBN: 4840220093
発売年月: 2002/01
本体価格:¥ 620
amazon 紀伊國屋 JBOOK
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内容説明
若草野球部を描いた短編集です。
夙川鳴奈留緒が野球部に入るまでの話。 伊奈市鈴音が野球部に入ってすぐにマリーと仲が悪かった話。月山子夜美が試合で無四球を目指す話。 キャプテン八木沢がバッティングのコツを探し回る話。 春野亜希の先輩が引退するときの話。 全部で5話です。
感想
短編集です。 いろいろな登場人物にスポットを当てた話で、雑談コーナーなどはなくなってます。 普通のライトノベル風です。
私はいままでの3巻が好きだったので、登場人物達の裏話が興味深く読めたのですが、実際これ一冊だけの評価としてはあまり高くないと思います。 特に野球の知識はでてこないため、平凡です。
まあ、短編集で傑作を書くのは難しいでしょうが…。 いままでの3冊が好きだった人に向けるオマケぐらいの作品だと思います。
普通の作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。
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