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--- 稲元おさむ ---



学園祭破天荒  ★★★★
 学園祭破天荒

 著者: 稲元 おさむ

 ISBN: 425776788X
 発売年月: 1996/09
 本体価格:¥ 509

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
転校生の柏木真人は、放課後の教室で美少女から突然モデルガンを渡された。
「うちの学園祭ってね、戦争なの」
ここの学園祭は、全校あげてのサバイバルゲームを行うことになっていた。 銃を渡してくれた美少女・小倉理奈は「撃墜王・最優秀チーム・総合優勝」の三冠王をめざすという。 そのため同じチームの真人も最前線に立たされることになってしまう。

感想
学園・サバイバルゲームです。 しかしシリアスではなく、コメディーに近く、軽い雰囲気です。
話の大部分が学園祭でのサバイバルゲームですが、 学園祭反対派の陰謀や、 恋愛話にからんだ戦いも少し出てきます。

サバイバルゲームですが、物語中では細かいルールはありませんし、 銃撃戦についても技術について深く書かれていません。 そのため知識が無くても読めるのですが、 ちょっと盛り上がりに欠ける感じでした。 この手の話に詳しい人が読んだら気に食わないかもしれません。
銃撃戦よりも、個性的な登場人物の行動が印象に残ってます。 銃撃戦が大好きなヒロインや、 相手の挑発が得意な女王様、 情報戦が得意な奴、などなど。  後半はサバイバルゲームを廃止しようとする女子生徒による妨害があります。 話として悪くは無いのですが、銃撃戦から遠ざかったのが残念。  最後の一対一の戦いも主人公ではなく、銃撃戦が大好きなヒロインがもっていきます。 この戦いも盛り上げるつもりがないようで、すぐに終わります。 サバイバルゲームの話ですが、私には物語を通して銃撃戦のイメージが薄いです。

ハッピーエンドです。 このストーリーなら興奮する話にしてほしかったですが、 個性ある登場人物のドタバタコメディーといった感じになっています。 それでもなかなかのできだと思います。
私の評価は、「高めの評価」です。



とねりこ荘奇譚  ★★★★
 とねりこ荘奇譚

 著者: 稲元 おさむ

 ISBN: 4257768207
 発売年月: 1997/09
 本体価格:¥ 515

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
大学に合格をした須崎圭は、4月から一人暮らしをすることになった。 彼が選らんだ「とねりこ荘」は築20年の古いアパート。 管理人は美人の未亡人と喜んでいたのだが、 実はそのアパートは近所でも有名な恐怖の館だった。

感想
「とねりこ荘」という木造アパートを舞台とした話です。 実は住人全員が「魔術」に関する生活を送っています。 魔術を使える者、変な神様を崇拝している者、 怪しげな魔術道具を持っている者、などなど。 そこに引っ越してきた一人の大学生の生活を描いたコメディーです。 

須崎圭は魔術を使わない普通の大学生です。 普通の大学生ですが、私は彼に対しても、またこの小説全般に対しても、親近感がもてる良い話だと思います。 彼が怪しげな住人のなかで生活するだけですが、それだけで面白いです。
魔術以外の話には、「とねりこ荘」に興味をもっている美人の女の子と大学で知り合う話や、 中学生の女の子に慕われる話なんかがあります。 まあ主人公が一人で騒いでいるだけで、あんまり色っぽい関係にはなってませんが…。
物語の後半に金髪の女の子が魔術で「とねりこ荘」を攻撃してきます。 そのため後半は魔術対決という感じがでてきますが、 危ない状況になっても、緊迫した雰囲気にはなりません。 やはりこの物語は、主人公がおかしな住人達の中でたくましく生きていく話がメインです。 主人公が強く生きているので全然暗いほうには行きません。 面白い方向に行くので、誰でも笑って読めます。

よみやすくハッピーエンドの話です。
私の評価は、「平均より上の評価」です。



ベルテインの火祭―とねりこ荘奇譚〈2〉  ★★★
 ベルテインの火祭―とねりこ荘奇譚〈2〉

 著者: 稲元 おさむ

 ISBN: 4257768444
 発売年月: 1998/06
 本体価格:¥ 515

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
須崎圭が所属しているサークルのOB・ハンフリー豊田が魔術儀式をしようと、サークル内の美人達を次々にさらいはじめた。 当然、圭と親しい美人の玲奈にも魔の手が伸びる。 圭は玲奈をあやしい集団から救い出せるか?

感想
シリーズ第2巻です。 3つの話が書かれた一冊です。 1巻で戦った少女・ミシュリーヌが「とねりこ荘」に引っ越してくる話( 50ページ )。 ミシュリーヌと麻美が学校に通う話( 50ページ )。 魔術儀式をやろうとする男が出てくる話( 150ページ )。 
内容説明で書いた話がメインですが、 緊迫した話ではありません。 結局は、また魔術に手を出す「変人」が一人出てくる話です。

1巻に続き、親しみやすさと、読みやすさが売りの作品です。 実は魔術集団はあまり面白くなかったです。 それよりも、病気になった圭に、女性3人がそれぞれ料理を作り、あやしげな料理を無理やり食べさせられる。 などの話が面白かったです。 主人公・須崎圭の女難の生活ですね。 とねりこ荘の中で、雑に扱われているようで仲良くやってるという感じです。
あまりストーリーの流れにこだわった作品ではなく、どたばた騒ぎを書いた作品です。 今回は「とねりこ荘」の外での話が多いですが、外でも似たようなものです。 ライトノベルらしいと思います。

ストーリーは低評価ですが、雰囲気は良い作品です。読みやすくハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より上の評価」です。








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