TOPに戻る

--- 深見真 ---



戦う少女と残酷な少年―ブロークン・フィスト  ★★★★
 戦う少女と残酷な少年―ブロークン・フィスト

 著者: 深見 真

 ISBN: 482916154X
 発売年月: 2002/01
 本体価格:¥ 525

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
大浦高校には全国でも名高い空手部が存在した。 
そのメンバーの内8名だけが、次の大会めざしてハードな合宿を行うことになったのだが、この合宿で殺人事件が起こる。
「 きっとすぐに解決しますよ」
しかし、警察が警護する中で、2度目の殺人事件が起こる。 この密室殺人の真相は…。

感想
空手部でおこる『本当の密室殺人事件』です。
前半は、空手の話や合宿の話だけが続きます。 後半になって完全な密室殺人事件が起こるのですが、主人公がその謎を解きます。

密室殺人と言えば、普通『密室にみせかけた殺人事件』なのですが、 この話では小細工抜きの『完全な密室殺人事件』がおこります。 ネタは明かしませんが、警察にかこまれた部屋でも殺人事件が起こります。 この殺人の方法がかなり面白かったです。
この密室話以外は、ただの武道話です。 空手の鍛錬の話や、空手家の精神です。 他にも組み手の練習場面では、体の動きをかなり細かく描写していて、臨場感は伝わるのですが、ちょっと戦いの説明が多すぎるような気もしました。
最終的に、密室の謎を解いた後、実は主人公が暗殺拳(?)を使う「裏の人間」であるという話になって、同じような人種であった犯人を倒すことになります。

全体的には、武道に興味がないと面白くない一冊ですが、 殺人の方法だけはかなり面白かった…。
私の評価は、「平均より少し上」です。



傷だらけの遠い明日―ブロークン・フィスト〈2〉  ★★
 傷だらけの遠い明日―ブロークン・フィスト〈2〉

 著者: 深見 真

 ISBN: 4829161701
 発売年月: 2002/06
 本体価格:¥ 567

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
親しくなった剣術道場が開催する演武会を見学に行くことにした、大浦高校の闘二と秋楽の2人だったが、 そこで殺人事件が起こる。
「 どうやって凶器を消したのか…」
刀のようなもので殺されていたのに、凶器が見つからない…。 この事件を解決するために二人は調査をはじめるのだが…。

感想
シリーズ2巻目です。
1巻に似たような話なのですが、今回は刀術がメインです。

刀の殺人事件がおこり、凶器が見つからないという話ですが、 前巻よりもインパクトが弱いと思います。 このトリックはイマイチ
全体としては、 刀術に関する話が長々とあり、戦いに興味がない人には説明文が長いだけの一冊です。 練習や、辻斬りの話、最終決戦など、どれも動きが細かく描写されています。 とは言え、前巻に続き臨場感はそれなりに出ています。
問題なのは、男の主人公である「闘二」が半狂乱になるということです。 殺人の技を仕込まれた彼は、壮絶な過去があるという話で、 ときどき周りの人間を皆殺しにしそうになるバーサーカーになります。 今回は2度暴れているのですが、 この設定はちょっと激しすぎるのでは…。
最終的に、凶器の謎を解き、バーサーカーになって犯人を倒すことになります。  闘二の詳しい過去話は謎を残したままという形です。

殺人事件がイマイチだったので、刀話が長く感じただけでした。
私の評価は、「平均より少し下」です。








TOPに戻る


SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送