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--- 阿智太郎 ---



僕の血を吸わないで  ★★★
 僕の血を吸わないで

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840208077( 旧4073080709 )
 発売年月: 1998/02
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
明るさだけが取り柄の高校生・森写歩朗の部屋に、吸血鬼の女の子・ジルが飛び込んできた。 
「血をください」
吸血鬼狩り集団・ブラックウイナーに狙われて、怪我をしているジルをかくまうことにしたのだが…。

感想
かなり軽い話です。
前半は、吸血鬼の女の子と同棲しながらの学園生活の話。 後半は、ジルを倒そうとするブラックウイナーとの戦い話があります。

基本的にギャグ小説です。 「森写歩朗はジルの裸を見て鼻血をぶちまけ、吸血鬼・ジルはその血で助かる」という始まりです。
あとは、学校の演劇部の話でドタバタする話が多いです。 笑いの小ネタが多いと思います。 戦闘になってもボケをやっていて緊張感はまったくありません。 敵がすべてを話しているときに居眠りしたり、自爆装置の電池が切れてたり・・・。 本当に軽いです。 
ギャグ・恋愛・戦い の要素が入っています、 逆にどれも中途半端な気もしますが・・・。

感動的な話ではありませんが、気軽に読める作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕の血を吸わないで 2 (2)  ★★★
 僕の血を吸わないで (2) ピーマン戦争

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840209421(旧4073094246)
 発売年月: 1998/08
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
美少女吸血鬼ジルと一緒に暮らす高校生・森写歩朗の家に、父親の恩人だという外人がやってきた。 その彼の名前はモンドー。
「泊マル所ガナインデス」
困っていたモンドーを家に泊めることにした森写歩朗だが、 実はモンドーはジルを狙っているブラックウイナーの刺客だった。

感想
シリーズ第2巻です。
新たな刺客がやってきて戦うことになります。 一巻に続きギャグの展開です。
かなり複雑な話ですが、森写歩朗の演劇部の話や、ジルとの初デートの話など、ネタが多く、展開が早いです。

一巻に続き強い刺客がやってくるのに、やっぱりギャグになります。 今回は最終的に森写歩朗がカメのぬいぐるみを着て、ジルがうさぎのぬいぐるみを着て、刺客のモンドーがピーマンのぬいぐるみを着て、戦いを行うことになります。  アホらしい戦いです。
大笑いする作品ではないのですが、全員でギャグを連発します。 絶え間ないです。
森写歩朗とジルの関係も、のりつっこみの関係が強く、恋愛の要素は薄くなってきました。 最後にキスシーンがありますが無理やり付け足した感じ・・・。

本当は敵は強いのですが、結果的に低レベルな戦闘です。 軽くて読みやすいです。
私の評価は、「平均より上くらい」です。



僕の血を吸わないで (3)  ★★★
 僕の血を吸わないで (3)ドッキンドッキ大作戦

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840210349(旧407310344X)
 発売年月: 1998/12
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
森写歩朗の家にお子様吸血鬼・サフィーがやってきた。 小さい姿をしているが実はジルの姉。
「吸血鬼を倒すために来たんでしゅ」
ブラックウイナーに爆弾を取り付けられ、ジルを狙う刺客となったサフィーだが、心臓をドッキンドッキさせれば爆弾が外れることがわかった。 かくして「ドッキンドッキ作戦」が始まるのだが…。

感想
シリーズ第3巻目です。
次なる刺客は、ジルの姉である吸血鬼・サフィーです。 しかしギャグ話になります。

1,2巻と雰囲気は同じです。 ストーリーが進むのではなく、新たな敵と戦う話です。
結局ドタバタなのですが、今回は私が好きな倉知さんネタが強かったです。 サフィーを救うために、女王様・倉知の下着が必要となり、森写歩朗が盗み出すことになるのですが、そのためにファンクラブによる暗殺部隊が結成されます。
くだらないギャグ話がメインで、戦闘・恋愛の話は小さくなってきています。

くだらなくて面白いのだけど、 「良い作品なのか?」と聞かれたら、「そうでもないけど、でも・・・」と答えてしまう作品です。 評価が難しいです。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕の血を吸わないで (4)  ★★★★
 僕の血を吸わないで (4)しとしとぴっちゃん

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 484021087X(旧4073108700)
 発売年月: 1999/07
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
森写歩朗の家に、謎の赤ん坊が届けられた。 突然の事態に大騒ぎ! もしかしたら森写歩朗の妹かもしれない…。
そんなときジルのもとに人間にもどる薬「ニンゲンニナール」が送られてきた。 その薬を使ったジルはバレンタインのチョコをわたすために森写歩朗の学校に通うことにしたのだが・・・。

感想
シリーズ4巻目です。
とうとう敵の組織・ブラックウイナーがでてきません。 一応戦いはありますがドタバタ話です。

すごいです。 中盤あたりはギャグのないページのほうが少ないくらいです。 大きな笑いではないのですが、ボケの連鎖が続きます。
赤ん坊が届けられる話、ジルが人間になる話、ジルが学校にくる話、バレンタインの話、などなど、話の幅が広く、同じネタを何度も使ったりしていません
登場人物などは、前巻などを読んでいないとわからない部分もありますが、読みきりのギャグ小説なので、気軽に読めます。

かなり読みやすいです。 改行が多く、文章の8割以上が一行です。 なのにギャグの内容は濃いです。
感動を求めている人には勧めません。 ドタバタするだけです。 マンガを読む気分です。
私の評価は、「平均より上」です。



僕の血を吸わないで〈5〉アクシデントはマキシマム  ★★★
 僕の血を吸わないで〈5〉アクシデントはマキシマム

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840212384
 発売年月: 1999/07
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
吸血鬼狩り集団・ブラックウイナーのボスであるドクターアキラが、ジルやサフィーを倒すために自ら姿を現した。  彼の正体はなんと吸血鬼。
「私の仕事は吸血鬼を抹殺することだ」
最強の敵を前にして、森写歩朗とジルは生き残ることができるのか?

感想
シリーズ最終巻です。
ちょっとギャグは少なめです。 かなりマジメに戦っています。 いままでの登場人物たちが全員でてきて、協力して戦います。 序盤に森写歩朗の卒業式の話があった後は、戦ったり逃げたりする話になります。
いままでの登場人物のうち何人かが吸血鬼になり、逆に吸血鬼だった人物が人間になります。 作者が遊んでいる作品のような気がしました。

私としては、すごいくだらないギャグで終わらせて欲しかったでです。ちょっと残念。 さらに大好きな倉知さんが吸血鬼のおっさんに、血をすわれているのも気に入らなかったです。 
読みやすさは健在ですが、いままでの登場人物が全員でてくるために、場面が切り替わることが多いです。 それがギャグが少ない作品を、さらに気分の乗らない雰囲気にしています。
あまり良い作品ではありませんが、いままでのシリーズで好感がもてていたので、その終わりの作品として、「一応楽しかった」と思える程度にはなっています。

シリーズ5巻の感想ですが、
数少ないギャグ小説として私は好きな作品です。 しかしギャグだけに、感動するような他の作品と比べた場合、高評価をするのが難しかったです。  結局、低めの評価にしていますが、読んで損の無い作品だと思います。
作品が進んでいくうちに、どんどんギャグになっていきました。 (最後の巻は除いて)作品がすすむほど面白くなっていきます。 一巻が面白くなかった人も続きを読んでみてはどうでしょうか?

読みやすく面白い作品でした。 本編がここまでギャグのシリーズは阿智太郎さん以外には無いような気がします。
5巻目の私の評価は、「平均より少し下」です。



住めば都のコスモス荘  ★★★
 住めば都のコスモス荘

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840212007
 発売年月: 1999/05
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
落第したばかりの専門学校生・桜咲鈴雄。 なんと彼が宇宙会社「オタンコナス社」の新製品モニターに選ばれてしまった。 テスト内容は、パワードスーツを着て宇宙の凶悪犯を捕まえること。
「へーーーんしん、ドッコイダー!!」
まだ必殺技を覚えていない鈴雄だが、ライバル社よりも先に凶悪犯をつかまえられるか。

感想
ギャグ小説です。 上で書いたような設定がありますが、常にボケが続く話です。
「ドッコイダー」と「ネルロイド」 のパワードスーツの競争のため、3組の凶悪犯が地球に派遣されます。 ヒーロー側は犯人を逮捕するば勝利、 犯人側はヒーローの正体を暴けば勝利 というルールで、 戦いがはじまります。 
第一巻は重要な人物たちの登場を飾る話です。 順番に凶悪犯がでてきて戦います。

アホらしい話です。 全員正体を隠しているという設定になっていますが、ヒーローも凶悪犯もおなじアパートに住んでいます。 それでお互いに正体に気づかずに、普段はなかよしに生活しています。 「明らかに正体バレバレだろ!」と言いたくなります。 
ドッコイダーは、高いところで名乗りを上げて登場し、頭から落ちます。 攻撃するときは必殺技をの名前を叫ばないといけないのですが、役に立つ必殺技はどれも名前が長くて、何度やっても覚えることができません。ギャグを期待されたヒーローです。
ストーリーを説明しても意味が無いかもしれません。 この本の大事なところは「ギャグ」や「ボケ」です。  

1巻目から登場人物は多いです。しかし世界観がわかりやすく、説明が少ないので、問題ないでしょう。
私には、この馬鹿らしい話が面白いのですが…。 他の人にはどうでしょう? 感動やいい話を期待している人にはおススメしません。
私の評価は、「平均より上の評価」です。



住めば都のコスモス荘〈2〉ゆーえんちでドッコイ  ★★★★
 住めば都のコスモス荘〈2〉ゆーえんちでドッコイ

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840213348
 発売年月: 1999/10
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
商店街の福引で「遊園地2名さまご招待」を手に入れた鈴雄。 しかし続々と遊園地に行きたいと言う人間( 地球人のフリをしている宇宙凶悪犯を含む ) が増えていく。 そこで鈴雄は、再び招待券を手に入れるため、「運」を上げるドッコイダーの必殺技で福引にいどむことにした。

感想
ひき続きギャグです。 福引に必殺技を使うヒーローって…。
結果的に、ヒーローも凶悪犯も全員が遊園地に行くことになり。 そこで戦いが行われます。

一巻では新キャラの登場シーンが多かったですが、2巻では登場が終わっているので、さらにボケが強くなっています。
内容を書いていったきりがないのですが、 いくつか解説すると、 遊園地で行われているドッコイダーのショーに間違えて本物のドッコイダーが登場したり、 みんなが観覧車にとじこめられたり、 お化け屋敷で大騒ぎしたりします。 
展開は早いと思います。 ひとつのボケに執着しないで、次々と進みます。  前半は普通の一般人として遊園地で騒ぎ、後半はヒーローと凶悪犯の姿になってボケた戦いを行います。 話のバランスもいいと思います。 最後は遊園地に行く原因となった「運」を使った必殺技です。

相変わらずな話です。 さらにハッピーエンドです・・・、ギャグだから当然だけど。
くだらない所が好きなのですが、 他人にススメルのは難しい作品ですねー。
私の評価は、「高めの評価」です。



住めば都のコスモス荘〈3〉灰かぶり姫がドッコイ  ★★★★
 住めば都のコスモス荘〈3〉灰かぶり姫がドッコイ

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840214123
 発売年月: 2000/02
 本体価格:¥ 515

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
地球人のフリをしている3年3組の宇宙人「子鈴」と「瑠璃」。 2人が学芸会でシンデレラの劇をやることになった。 しかも子鈴はシンデレラの役。 コスモス荘の人間達( 正体を隠しているヒーロー&宇宙凶悪犯 )は、セリフを覚えるほど練習につきあったのだが、本番前に3年3組の役者たちが事故や病気で出演できなくなった。 学芸会のピンチに鈴雄たちは…。

感想
シンデレラを舞台とした話です。
前半は、コスモス荘のメンバーが、代役として学芸会に出るため、小学生3年生レベルのチビに姿を変えます。 
後半から戦いになりますが、戦いもチビサイズになります。 それでもお互いの正体に気づきません。 
さらに、後半は話が変わってバク男の出現で夢の中に行くことになるのですが、そこで「夢の中でシンデレラを演じながらの戦い」となります。 

引き続き、お互いの正体に気づかないという設定で、「劇」と「戦い」があります。 後半は夢の中での戦いですが、シンデレラの話を知らない人間が居たために間違った展開になってしまいます。 さらに夢の中ではシンデレラの靴が割れてしまったり…、など事件が夢の中で続きます。 シンデレラの話が笑いの話にされています
相変わらず面白いです。 このシリーズは、ただドタバタしているだけの話ではなく、 常に新しい話で、しかも早い展開です。 この作者はよくこんなくだらない展開を思いつくと感心します。 

セリフがかなり多いです。 そして読みやすさは相変わらず高いです。
全体的に 2巻と同様な雰囲気です。 しかし同じネタをやっているわけではありません。
私の評価は、「高めの評価」です。



住めば都のコスモス荘 (4)  ★★★★
 住めば都のコスモス荘 (4)

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840215839
 発売年月: 2000/07
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
馬鹿をやってばかりで、パワードスーツのテストが全然進まない。 こんな状況を打開するために、超A級の凶悪犯スイートピーが地球にやってきた。 
ルールを無視したスイートピーの行動に地球は絶体絶命のピンチ、 こんな状況で他の凶悪犯たちがなぜか協力してくれて、地球を救う最後の戦いがはじまる。

感想
シリーズ最終巻です。
新たな凶悪犯に、全員が協力して戦います。 また、最後に短編話が一つ付いています。

最後はいままでよりも、まじめに戦ってます。 面白い会話はところどころにありますが、全体的に普通の話になってます。 ただ、今までの話を読んでいたなら、この結末は好きになれるでしょう。 あやふやな終わり方ではなくキッチリと終わります。 最後は全員の正体がバレテしまいます。 (いままで誰も気づかなかったのがおかしいのですが…。)。
真面目といってもこのシリーズですから、明るいというか、どこか軽い感じです。
最後の短編話は一転して、またお笑いになっています。 と言っても短編だから簡単な話です。

4巻をあわせたコメントです。
シリーズ全4巻を読みましたが、これほどお笑いを追求した話はめずらしいです。 ライトノベルで笑いを入れた話は多いですが、普通は常識やリアリティが優先されてしまったり、 面白いドタバタがあっても繰り返し使われて、そのうち飽きてくるものです。 しかしこのシリーズでは作者の笑いに対する力強さを感じさせられました。 耐えることなく新しいボケがでてきて、飽きることなく楽しめました。 
笑いの本というのは、評価をしようとすると感動できる本よりどうしても低めになってしまいます。 しかしこんな笑いの本も絶対に必要だと思います。

漫画を読むような、軽く笑えるものを求めている人におススメします。 
私の評価は、「高めの評価」です。



住めば都のコスモス荘SP―夏休みでドッコイ  ★★★
 住めば都のコスモス荘SP―夏休みでドッコイ

 著者: 阿智 太郎 : 矢上 裕

 ISBN: 4840217343
 発売年月: 2001/02
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
短編話です。 最初に「漫画」で40ページほど、海水浴にいったとき鈴雄が誘惑される話があります。 次に普通に小説で、2つの話、 キャンプにいってカレーを作ったり、きもだめしで幽霊と戦う話。  夏祭りで浴衣を着て地震を起こす金魚がでてくる話があります。 最後に20ページほど登場人物の設定と、阿智太郎(作者)と矢上裕(イラスト)の二人の対談話があります。

感想
コスモス荘シリーズの短編話です。 この話は漫画も入っているため、「著者:阿智太郎 / 矢上裕」となっています。

漫画のように読みやすい作品だと思っていましたが、やはり漫画にしても面白い作品になりました。 しかし短編話だけあって、どの話もそんなに大作にはなっていません。 特に戦いはほとんどなく、コスモス荘のメンバーでドタバタやってるだけです。 本編が好きだった人へのおまけの作品ということですね。

とうとう漫画まで書かれました。 かなり読みやすい作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



住めば都のコスモス荘SSP―お久しぶりにドッコイ  ★★★
 住めば都のコスモス荘SSP―お久しぶりにドッコイ

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840224560
 発売年月: 2003/09
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
番外編の短編話が4つあります。  泳げない宇宙人少女・子鈴が海で泳ぐ特訓をする話。 いつものメンバー全員で宇宙プロレスの観戦に行く話。 バレンタインの日にチョコレートのコンテストがあり、鈴雄が審査員をやる話。 いつも迷惑をかけている町の人達に対してボランティアをやる話。 

感想
コスモス荘シリーズの短編話、2作目です。

大好きなシリーズでしたが、この本はイマイチです。  もちろんギャグの話なのですが、本編の2,3作目のような「ボケの連続」というのがないです。 ある程度予測できるレベルのギャグでした。
それでも、このシリーズの、気軽で、読みやすく、軽い雰囲気が好きなので、 私としてはそれなりに楽しめました。
あまり強くおススメする作品ではありません。 シリーズ本編を読んで好きになれた人のための作品です。

読みやすい作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕にお月様を見せないで〈1〉月見うどんのバッキャロー  ★★★★
 僕にお月様を見せないで〈1〉月見うどんのバッキャロー

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840216282
 発売年月: 2000/10
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
「たまには潰れていない目玉焼きが食べたいもんだ」
一見ごく普通の高校生・駒犬銀之助は、なんと卵をみたら変身してしまう狼男。
前の学校を逃げ出してき彼だったが、新しい学校でも初日から変身してしまって…。

感想
新シリーズですが、相変わらずのギャグ話です。
『僕の血を吸わないで』の舞台となった高校で、今度は狼男が学園生活です。 教師になった倉知さんもいますが、前の作品の話と関連はほとんどありません。
一巻なので登場人物の紹介がメインです。 主人公、ヒロイン、その家族、教師、オカルト好きの女学生、したっぱヤクザ、 などです。

簡単に説明すると、またしてもギャグ漫画のような軽い作品です。
ヒロインのキスで元の姿にもどるという設定があるのですが、 ドキドキするような雰囲気は無く、軽い話が続きます。
いままでの作品もギャグだったのですが、学園物ということで、いままでの作品の中で一番緊張感のない話になっています。
この巻では登場人物の紹介や、簡単なドタバタ話しかないので、これ以上の評価はできません。

ギャグ小説なので、当然のように読みやすくハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



僕にお月様を見せないで〈2〉背中のイモムシ大行進  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈2〉背中のイモムシ大行進

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840216967
 発売年月: 2000/12
 本体価格:¥ 557

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
短編話のような形で3話あります。
銀之助のいとこ銀花(小学1年生)がやってきた。 黄色の信号機で変身しなくなったというのだが、他の黄色くて丸いもので変身してしまって大騒ぎ…。
下着泥棒の濡れ衣を着せられた銀之助。 犯人逮捕を誓うのだったが、そこに問題警察官・漆野がやってきた。 はたして犯人を捕まえることができるのか?
新しくやってきた男・狩谷先生。 その先生が狼男を倒す『銀の銃弾』を所持していたのだが、いったい狩谷先生の正体は…。

感想
シリーズ2巻目ですが、一巻に続きさらに3人の登場人物がでてきます。

他の小説だったらシリーズ番外編で書かれていそうなギャグの短編話です。
この小説は最終的な目標が設定されていない、ドタバタするだけの話なのかな? この2巻は後に続かない1話完結型の短編話でした。 新しい登場人物の紹介をかねていでしょうが、読みきり話でした。
目新しい評価はありません。 一巻と同じ雰囲気です。

くだらないギャグ話です。 私はそこそこ面白かったのですが、くだらないと言ってしまえばそれまでの作品…。
私の評価は、「平均より少し上」です。



僕にお月様を見せないで〈3〉あぁ青春の撮影日記  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈3〉あぁ青春の撮影日記

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840217742
 発売年月: 2001/04
 本体価格:¥ 599

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
ドラマのロケ現場にやってきた銀之助と唐子。 しかし、なぜかドラマで出演する「犬」の付き人をやることになってしまった。
順調に進むかと思われた撮影だが、ヒロインの女の子・「あずさ」が麻薬密売人にねらわれてしまう。
アホなことをしている間に連れ去られてしまうあずさ。 銀之助は彼女を助けることができるのか?

感想
シリーズ第三巻です。
ドラマ撮影の現場での話。 それに加えて銀之助と銀花がプールに遊びに行く短編話があります。
夏休みということで、この巻では学校での話はまったくありません。 最初からドラマの現場にいて、大半がそこでの話です。 

シリーズ3巻目ですが、さっそく内容的に苦しくなってきたと思います。 いきなりドラマの撮影にいくという話ですが、特に新しい面白さが感じられません。 銀之助と唐子のボケボケの会話があったり、銀之助とあずさの関係を誤解した唐子が銀之助をなぐったり…。 2巻でもあったような内容ですねー。
他には、あずさが実は子供のころ銀之助と出合ったことがあるという裏話や、目が見えなくなるというトラブル話があります。 しかし、このシリーズでマジメな設定は期待していませんでした。 まあ、青春話も雰囲気は悪くないですが…。
話としては、撮影現場でのドタバタがゆっくりとしたペースであります。 最後に麻薬密売人の話でボケをやって少し盛り上がりましたが、全体的には1,2巻よりも低評価です。

読みやすさは相変わらずです。 最後は銀之助とあずさの話がちょっと良い話で終わっていますが、私としてはボケが欲しかった・・・。
私の評価は、「平均より少し下」です。



僕にお月様を見せないで (4)  ★★★
 僕にお月様を見せないで (4) 北極色の転校生

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840218625
 発売年月: 2001/07
 本体価格:¥ 557

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
銀之助のクラスに転校生・狩谷楓がやってきた。 さらさらの黒髪で物静かな美人だったが、彼女には秘密があった。
「もしも、オオカミがいたら、私が殺すから」
オオカミを見つける能力を持つ楓は、銀之助の正体を見破り、銃を突きつけるのだが…。

感想
短編話のように、完全に区切れた話が3話あります。
最初は、楓がやってきて銀之助と対立して、最終的に仲良くなる話。 次が、銀之助、唐子、楓の3人でスーパーに行った後、満月を見て変身してしまう話。 最後に、楓がヤクザにさらわれて銀之助が助け出す話。

新しく冷たいキャラが登場です。 良く考えたら今までは騒がしいボケキャラしかいなかったんですねー。 今回、冷静に突っ込む美女がでてきて笑いの形がよくなりました。 2巻で登場したオオカミを狙う狩谷先生の妹ということで、狩谷先生も話に登場しやすくなりました。
最初の登場する話ではオオカミを狙う少女ということで、ギャグではないのですが、 中盤からはツッコミ役と、銀之助に引かれていく美女役をやっています。 ヒロインの唐子がぼけぼけキャラだったので、この存在は大きいと思います。
この巻は登場話だったので、それほどギャグが多いわけではないのですが、 それでも3巻よりも雰囲気が良く、高評価です。

ギャグの幅が広がって面白かったです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



僕にお月様を見せないで〈5〉思ひでぼろぼろ  ★★
 僕にお月様を見せないで〈5〉思ひでぼろぼろ

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840219729
 発売年月: 2001/11
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
銀之助の思い出の話です。 3話あります。
小学4年生の小さな島に引っ越してきた銀之助は、友達になった女の子・サナとオオカミに変身しない特訓をしていた。 しかし正体がバレテしまい、島で発生した事件の犯人にされてしまい、追いかけられることになる…。
小学5年生の銀之助は、オオカミ姿から元にもどれない病気にかかって、山奥で生活していた。 人に会わないようにしていた銀之助だが、目の見えない女の子・あずさと友達になって生活をする…。
高校2年生の銀之助。 転校してすぐに織川静センパイと仲良くなったのだが、彼女が暴走族に狙われているのを見て、転校覚悟でオオカミに変身するのだった…。

感想
シリーズ5巻目です。
銀之助の昔の思い出シリーズの3話があります。 

期待はずれでした。 前巻で楓が登場して面白くなりそうだったのに、いきなり過去の話です。しかも一冊を通してほとんどギャグがありません
いろいろな女の子との「出会い」と「別れ」を書いた作品です。 良い話なんでしょうが、よくある話で、安っぽい感じですし、このシリーズで良い話をやってほしいとは思っていませんでした。
3話ありますが、すべての話が女の子と仲良くなって、オオカミ体質がばれて転校する話だったので、同じ印象しか受けませんでした

読みやすいですし、良い話なんんですが、このシリーズでやるべきではなかったと思います。
私の評価は、「平均より少し下」です。



僕にお月様を見せないで〈6〉アヒル探して三千里  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈6〉アヒル探して三千里

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840220263
 発売年月: 2002/02
 本体価格:¥ 557

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
短編話が3話あります。
学校でオオカミ探しが始まった。 学食にしかけられた罠を回避するため、唐子と楓さんが弁当を作ってくれることになったのだが、二人が弁当勝負を始めてしまって…。
銀之助のいとこ・銀花の学園生活のお話。 学校のアヒルを逃がしてしまいオオカミになって大捜索。 そんなとき宝石強盗も現れて銀話がさらわれてしまう…。
風邪を引いてしまって学校を休んでいる銀之助のおみまいに、唐子と楓がやってきた。 そこで二人は自分が銀之助の面倒を見ると争いを始めてしまう…。

感想
シリーズ6巻目です。
短編話で3話ありますが、2話目は銀花が主役です。

気の抜けた作品だったのが、楓さんの登場で、ライトノベルらいしい雰囲気にはなりました。 しかしギャグよりもモテモテ話に近づいています
しかし、結局2人とも弁当を食べさせてくれないというオチはありますが、 冷静に考えると平凡です。 物語全体の雰囲気は最高ですがギャグ度はやはり低いかも…。
いままでの作品である「僕に血を吸わないで」と「ドッコイダー」では次々と新しいギャグがでてきて常に新鮮な笑いだったのですが、「僕にお月様を見せないで」では似たようなネタがよくでてきます。 このシリーズ6巻目となり、いままでの作品よりも長く続いているのですが、いままでの作品と比べると評価は低いと考えています。

相変わらず軽い話で、最高の読みやすさだと思います。 漫画の代わりに読むような作品です。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕にお月様を見せないで〈7〉29番目のカッチョマン  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈7〉29番目のカッチョマン

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840221170
 発売年月: 2002/06
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
演劇「赤ずきんちゃん」の練習につきあうためオオカミに変身した銀之助、しかし強盗に間違えられ家が警察に包囲されてしまった。 この場をごまかすためには完全犯罪にしてしまうしかないと決意して…。
オオカミの姿から元にもどれなくなった銀之助は、唐子や楓と共に、いままでとは違う方法で元にもどれないのかを調べるため街中にでたのだが…。
ツッパリ少女の前で、空き缶をゴミ箱に捨てた銀之助。 「カッチョマン29号様」。 スケバンに惚れられてしまった銀之助は、彼女達の陰謀により付き合わされることになってしまうのか?

感想
短編話が3話です。

相変わらずドタバタの短編話が3話あります。 今までの作品は、オオカミがばれそうになる話、 オオカミになって悪者を倒す話、 唐子&楓によるラブラブ話、だったのですが、 今回は、ちょっとだけ展開が違いました
しかし、結局ストーリー的に進展があるわけでく、短編話でドタバタするだけです。 このシリーズもだんだんダラダラしてきた感じです。 嫌いな作品というわけではありません。 しかし番外編でやるならともかく、本編だとそろそろ進展が欲しいです。
この作品だけを見れば、そこそこの作品ですが、シリーズを通してみるとギャグもあきてきました。 このシリーズを連続で読んだ人はきっと退屈に感じるでしょう。

読みやすくて明るい話です。 短編話なので気軽に読めます。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕にお月様を見せないで〈8〉楓とオオカミの一日  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈8〉楓とオオカミの一日

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 484022157X
 発売年月: 2002/08
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
短編話が4つです。
オオカミなのに寒いのが大嫌いの銀之助だったが、松坂牛につられて寒中水泳大会に出場。 しかし、そこでオオカミに変身してしまってプールから逃げ出せなくなってしまった…。
とうとう銀之助が変身する姿を写真にとられてしまった。 写真を盗むために新聞部の部室に忍び込んだのだが、写真が見つからず絶対絶命! 部室を荒らしたという誤解まで受けてしまい、このままでは銀之助の正体が学校新聞にのってしまう・・・。
銀之助と喧嘩してしまい家を飛び出す銀花。 唐子、倉知先生、楓さんの家を転々することになるのだが、狩谷先生の存在を思い出した銀之助はしかたなく楓さんの家を訪ねる。 はたして銀花は無事なのか?
街中で偶然であった銀之助と楓、2にんで街中を歩くことになったのだが、これってデート!? それを見た銀花と唐子が2人を尾行することに…。


感想
シリーズ8巻目です。
相変わらずの短編話です。 今回は4話あります。

またまた短編話ですが、ストーリーの進展がありません。ずっと同じような状況なので、私もコメントで書くことが無くなってきました。 微妙にシチュエーションは変わっているものの結局おなじような話です。
詳しい内容は上に書いたとおりです。 で、内容はドタバタ話で、雰囲気はとても軽く、最後にちょっとオチがある形です。 本当にこれ以上コメントのしようがないですね・・・。 これ以上説明するとなると、内容を全部書くしかないし…。 
例えば阿智太郎さんの作品で、「住めば都の…、ドッコイダー」だと、「新たな怪人」や「新たなメカ」、「新必殺技」などの広がりがあったのですが、 このシリーズだとオオカミに変身するしかないから話が同じような展開になってます。
悪い作品であるかのように感想を書いていますが、本当に雰囲気は良い作品です。4コマ漫画を読むように1話ずつの話だと、くだらなさがそれなりに面白いですが、 こればかり読むと辛い…。

あまり根気を入れて読む作品ではありません。 気分転換にどうぞ…。 この巻単独で考えると評価は平均くらいだと思っています。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕にお月様を見せないで〈9〉唐子とオオカミの夜  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈9〉唐子とオオカミの夜

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840221960
 発売年月: 2002/10
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
3話あります。
福引で豪華客船の旅を手に入れた銀之助。 いつものメンバーで乗り込んだのもつかの間、なんと船がテロリストに乗っ取られ、楓さんが人質に取られてしまった。 オオカミになって戦おうとする銀之助だが、船にはオオカミを狙っている狩谷先生も乗っていて…。
不思議なクスリで大人の女性になった銀花は、銀之助をからかってデートすることにした。 大人の女性になっることを楽しみにしていた銀花だが、デート中の銀之助の言葉に…。
嵐の中、唐子からの弱々しい電話に心配した銀之助は、急いで唐子の家にいくことにした。 そして停電の部屋の中で二人っきりになった銀之助と唐子だが…。

感想
シリーズ9巻目です。
船での楓さんの話が150ページ。 銀花の話が50ページ。 嵐の中の唐子の話が30ページです。

ギャグ少なめのマジメな話で、ストーリー的にも進展のある話です。
1話めで、テロリストと戦いをやった後、最終的に楓さんがイギリスに帰ることになります。 2話めでも、銀花が実家に帰ることになり、 いままでのメインキャラが二人減ります
そして3話目に、銀之助と唐子が仲良くなるという話があり、このシリーズの最後に向けて進みだしたと言えます。
しかし、実際の中身を見てみると感動的な話があるわけではありません。 ただテロリストと戦う話と、日常生活の会話シーンがあるだけです。

本当に、軽いだけで普通の日常話でした。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



僕にお月様を見せないで〈10〉オオカミは月夜に笑う  ★★★
 僕にお月様を見せないで〈10〉オオカミは月夜に笑う

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840222614
 発売年月: 2003/01
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
銀之助が暮らす町で、連続猟奇事件が発生した。 オオカミに変身できる銀之助は犯人だと疑われてしまい、真犯人を探すことになった。
事件を調べていくうちに、犯人は銀之助と同じオオカミだということが判明する。
「復讐さ。駒犬という名前に対するな。」
謎のオオカミの罠によって、銀之助の正体が日本中にばれてしまうことに…。


感想
シリーズ最終巻です。 いままでとは異なり短編話ではありません。
駒犬親子に恨みをもつオオカミが現れて、銀之助を落としいれようとします。 そのためピンチに銀之助はピンチになるのですが、みんなの協力もあってオオカミを倒すことになります。

謎のオオカミが現れるという、シリーズ最後にして本格的な話です。
敵は、銀之助を悪の道に進ませようとするのですが、「僕はみんなと仲良く生きてく」 という話になってります。 
特に意表をついた話ではないので、 単純な話です。 敵オオカミの正体は?という話で長々とあり、最後に戦いになります。 しかし最後だけあって、それなりに意味のある話でした。

シリーズ10巻の感想です。
ほとんどが短編話で、読みきりの形式ばかりでしたが、そのほとんどが私の中では低評価です。  この作者が「なんでもない日常を短編話にできる」というのは分かりましたが、正直言って面白い作品にはなっていません。 
中盤ころの話がすべて、 「オオカミがばれそうになる話」、「オオカミになって敵を倒す話」、「唐子、楓、銀花がでてきて恋愛話かと思わせた、何でもない話」、「銀之助と女の子のちょっと良い話」 の4パターンぐらいになっています。 意味が無い話が多く、ドタバタ話にさえなっていません
ギャグもイマイチで、恋愛話も中途半端・・・。 ただし軽い雰囲気は読みやすく、受け入れやすいものでした。 

悪い作品ではない、という評価しかできません。 読みやすさとハッピーエンドだけはキッチリと守ってくれていましたが…。
私の評価は、「平均レベルくらい」です。



いつもどこでも忍2ニンジャ〈1〉出会ったあの娘はくの一少女  ★★★★
 いつもどこでも忍2ニンジャ〈1〉出会ったあの娘はくの一少女

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840223572
 発売年月: 2003/04
 本体価格:¥ 557

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
一人暮らしをしている高校2年生・春日マコト。
「かわいい女の子と出会えますように」
神社でそんなお願いしている彼の前に、忍者姿の女の子が現れた。
タイムスリップしてきた涼葉は、若殿にそっくりなマコトと暮らすことにしたのだが、敵の忍者も現代に現れて…。

感想
シリーズ1巻目です。 忍者+ギャグです。
前半は、涼葉がタイムスリップして現れる話。 警察で暴れる話。 マコトと共同生活を始めて家電製品や食事で騒ぎを起こす話。  後半は、敵の忍者に狙われる話。 涼葉とデパートにいく話。 敵のドジくのいちがマコトの学校に転校してくる話。

完全にギャグの話です。 涼葉がタイムスリップしてきた忍者なので、日常生活だけでもギャグになります。
敵忍者も現れ戦闘もあるのですが、基本的にギャグの展開になります。頭目もかわいい少年なのでピンチになっても緊迫感はありません。 それでも一応、強い忍者という設定なので、ギャグとのギャップが好きになれました。
少しだけお色気もあります。

物語はちゃんと進展していくのですが、短編形式のように、いくつかの話にくぎれているので、読みやすいです。
気軽に楽しみたい人におススメ。
私の評価は、「平均より上」です。



いつもどこでも忍2ニンジャ〈2〉暗殺デートは素敵にどっきゅん  ★★★★
 いつもどこでも忍2ニンジャ〈2〉暗殺デートは素敵にどっきゅん

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840223823
 発売年月: 2003/05
 本体価格:¥ 578

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
ドジ忍者・かえで。 彼女はマコトの殺すという任務を受けて学校に潜入してきた。
「アタシ、こんなおいしいもの初めて食べました」
しかし、授業中寝てしまい、さらに放課後はアイスクリームを食べて暗殺を忘れてしまい…。
いったいマコトの運命は?

感想
シリーズ2巻目です。
前半は、かなでがマコトを暗殺しようとする話。  かなでが抜け忍をしようとする話。 かなでがマコトの家でくらすようになる話。 後半は、涼葉が学校についてくる話。 涼葉が学校に転校してくる話。 マコトが敵忍者の頭目と仲良くなる話。 マコトがタイムスリップしてきたお嬢様・桃香と知り合う話。

この巻で「かえで」が加わることで、いっそうギャグ方向になっています
あいかわらず短編形式ですが、少しずつ登場人物が増えてきています。
かえでがマコトと一緒に暮らすようになり、涼葉が学校にいくようになったので、自宅でも学校でも今後のネタはつきないと思います。
女の子が増えてお色気もありますが、ギャグの展開が強いので、他のモテモテ話とは少し違います。

1巻が好きになれた人は2巻も同じように好きになれるでしょう。 読みやすくてハッピーエンドです。
私の評価は、「平均より少し上」です。



いつもどこでも忍2ニンジャ〈3〉日本の夏、血桜の夏  ★★★
 いつもどこでも忍2ニンジャ〈3〉日本の夏、血桜の夏

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840224897
 発売年月: 2003/10
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
マコトの学校も夏休み。
プールにキャンプ、スイカ割り、きもだめし、楽しい日々になるはずが…。
「ついに春日マコトを討ち果たすことが出来る。」
どこにいっても敵忍者・血桜がマコトの命をねらってくる!

感想
シリーズ3巻目です。 おそろしく軽いギャグ話。
夏に関する短編話が4話あります。 プールに遊びに行ったところに水が得意な敵が登場する話。 キャンプにいったところで初めて真面目な敵が登場。 スイカそっくりの爆弾をマコトが間違えて持ち歩く話。 敵忍者がおばけのアルバイトをしていると知らずに、きもだめしに行く話。

ギャグばかりの話です。
いちおう女の子に囲まれての生活なのですが、モテモテ話という雰囲気は小さいです。 お色気の場面もギャグっぽい雰囲気です。
敵もシリアスもギャグ調でシリアスにはなりません。
短編集ということで、 ストーリーの進みがあるわけではないのですが、いちおう重要そうな敵が登場します。
心配なのが、忍術を使う場面が少なくなったことでしょうか? 「強い」という設定は残っているのですが、忍者要素が入っていません。

ギャグ話ということで感動作とはほど遠いですが、軽い気持ちで読みたいなら引き続きおススメの作品です。
私の評価は、「平均より少し上」です。



いつもどこでも忍2ニンジャ〈4〉極悪を再び!  ★★
 いつもどこでも忍2ニンジャ〈4〉極悪を再び!

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 4840226350
 発売年月: 2004/03
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
極悪血桜忍群の頭目・わに太郎は、宿敵マコトの家に遊びにきて、大きなダチョウの卵を見つけた。
「それオムレツにしちゃうの?」
食べられてしまうと知り、卵を助け出したのだが、血桜の隠れ家で卵が行方不明に!
いったい卵の運命は?

感想
シリーズ4巻目です。
短編話が3つ+おまけ、があります。
マコトの家で食べられそうになったダチョウの卵を、血桜忍群の頭目・わに太郎が助け出す話。 涼葉とかえでが生活費のためにウエイトレスのアルバイトをする話。 極悪人にしてしまう薬を巡って血桜忍群と対決する話。

短編話ですが、3話で220ページ程度、日常会話もかなりあるので、内容は薄いです。
さらに、ストーリーに進展があるわけでも無いですし、3話に繋がりもありません。
明るく読みやすいという良さは変わっていないので、のんびり読みましたが、なんの見せ場もありません
戦いになっても激しいものにならずに、普通に話が進みます。

敵もほのぼのして忍術の応戦がありませんし、色っぽい話もなくなったので、ほんとうに平凡です。
私の評価は、「平均より少し上」です。



アークマ・デテクール―地下室の悪魔  ★★
 アークマ・デテクール―地下室の悪魔

 著者: 阿智 太郎

 ISBN: 484022885X
 発売年月: 2004/12
 本体価格:¥ 536

 amazon  紀伊國屋  JBOOK 

内容説明
いつも喧嘩ばかりしている幼馴染の中学2年生・タカオとエリカ。
二人は旧校舎の掃除をしているときに、隠された地下室への階段を見つける。
「24時間たったら、命をいただく」
地下室で悪魔を呼び出ししてしまった二人は命を狙われることになってしまい…。

感想
悪魔を退治する話です。 かなり単純な話でした。
前半は、悪魔を呼び出してしまった二人が、警察や協会に助けを求める話。 後半は、契約を無効にする呪文がわかるのですが、悪魔の名前を聞きだす必要がある。 という話になります。

恐ろしく単純な話です。 ギャグも興奮もありません
あらすじの説明どうりです。 悪魔を呼び出してしまって、二人が対策を考える話でほとんど終わります。 二人の会話が多いので読みやすいですが、内容が薄いです。
最終的に、『冥土の見上げに名前を教えてやろう』という悪魔の行動により解決します。 まったくヒネリの無い話…。

無駄な設定が無く読みやすいですが、その代わりに話の単純さが目立っている作品でした。
私の評価は、「平均より下」です。








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